この記事では、昆布の佃煮に酢を入れる理由についてお伝えしています^^
だしを取った後の昆布の利用法といえば、やっぱり「昆布の佃煮」が頭に浮かびますが、材料のところに酢が入っているのを見て不思議に思う人も多いようです。
結論からお伝えすると、昆布の佃煮に酢を入れる理由は、昆布を柔らかくするためだったりします。
昆布は水につけただけではそこまで柔らかくなりませんが、酢の入った酢水につけてあげるだけで驚くほど食感が変化するのです^^
そのまま時間をかけてじっくり煮込めば、かたくボソボソした食感のだしがら昆布が、程よい食感の素敵なご飯のおともに大変身してくれますよ♪
記事本文では、この件についてもう少し詳しく解説するとともに…
などについてもまとめているので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね(*・∀-)☆
昆布の佃煮に酢を入れる理由!そのまま煮るとかたくなるから!
冒頭でも軽くお伝えしましたが、昆布の佃煮に酢を入れる理由は、酢水につけた昆布がとっても柔らかくなるからに他なりません。
昆布が酢で柔らかくなるのは…
酢昆布とは、名前の通り昆布を酢漬けにした後、甘味料をまぶした食べ物。昆布の甘みと酢の酸味、甘みが混ざり合い、何とも病みつきになります。
酢昆布の食感は元の昆布と比べ随分柔らかいのですが、これは昆布を構成する食物繊維、アルギン酸カルシウムが酢酸により変質し、軟化しているためです。— 思惟かね(オモイカネ)📕🔔 (@omoi0kane) March 5, 2019
この化学反応で平均分子量は最大1/10まで低下します。つまり昆布の食物繊維がバラけて1/10に小さくなったということですね。
また脱離したCaに代わりNaが結合したアルギン酸Naは水溶性で、これも食感の軟化に影響します。事実、おしゃぶり昆布などに比べると酢昆布の食感はとろりと柔らかいですよね。 pic.twitter.com/SoQS5rRaIv— 思惟かね(オモイカネ)📕🔔 (@omoi0kane) March 5, 2019
こういった理由によるものらしいです。
さすが専門家の人の意見は説得力が違いますね(●´Д`●)
要するに、「酢が昆布のかたい細胞壁を分解してくれるから」みたいなことですね^^
中には、佃煮に酢なんて入れて味がおかしくならないのかと不安に思う人もいるかもしれませんが、使う分量がかなり少ない上に、じっくり加熱している途中で酢っぱさはどこかに飛んでいってしまうので心配はいりません。
本題に戻りますが、実は同じ昆布でもそのまま煮て食べる昆布と、だしをとるための昆布では種類が違うため、かたさにもかなり違いがあります。
だし用の昆布は旨味成分は多いものの、そもそもかたいタイプの昆布なので、煮て食べる用途には本来向いていません。
そこで、酢の力を借りて柔らかくするというひと手間が重要になってくるというわけです!
また、だしがら昆布で佃煮を作る場合は、よく煮屋さんなどで見かける正方形の佃煮ではなく、細かく千切りにしたタイプの方が食べやすくおすすめです。
細かく切った分柔らかくなりやすいですし、そこに酢のパワーが加わることでとっても食べやすい昆布の佃煮に仕上げることが可能になります。
どんな昆布を使うかはわかりませんが、触ってみてちょっとかたいかな…と感じる場合は千切りタイプの佃煮を検討してみてくださいね♪
昆布の佃煮の作り方!手順を分解して詳しく解説してみた!
昆布の佃煮に酢を入れる理由がわかったところで、ここからは具体的な作り方の解説に移りたいと思います(´・∀・)ノ゚
昆布の佃煮は丁寧に調理していけば誰でも美味しく作れる料理なので、ひとつのひとつの工程を焦らず確実にこなしていきましょう!
材料
作り方
だしがら昆布のかたさに合わせて細かく千切りにしましょう。かたい昆布は細めにカットした方が食べやすくなりますよ^^
生姜を入れる場合は、この時一緒に千切りにしておいてください!
手順② お鍋に全部入れて火にかける
特に入れる順番はありません。どばっと入れて火にかければOKです。
沸騰するまでは中~強火で大丈夫ですが、沸騰したら火を弱火にすることをお忘れなく!
手順③ 汁気がなくなるまで煮込む
時間はかかりますが、ここで焦ってはいけません。早く水分を飛ばしたいからと言って強火でボコボコしたりするのはNGです!
弱火のまま汁気がなくなるまでじっくり煮込むのが美味しい佃煮を作る時にポイントですよ^^
汁気が少なくなってくると鍋の底が焦げ付きやすくなるので、こまめに混ぜながら焦げ付かせないように注意しましょう。
手順④ 汁気がなくなれば完成!
お鍋の中の昆布が見たことある感じになれば完成です^^
材料には書いていませんが、「白ごま」をトッピングしても香ばしくて美味しくなりますよ♪
冷蔵保存で約1週間~10日が保存の目安となります。冷凍保存した場合は1ヶ月程度は大丈夫です。
昆布の佃煮のアレンジアイデア!わたしのおすすめを3つ紹介!
最後に、せっかく作った手作りの佃煮をさらに別の料理にアレンジするアイデアをいくつかご紹介しておきますね!
もちろんそのままご飯のおともとして食べても良いのですが、たくさん作った場合はアレンジすることで最後まで飽きずに食べ切ることができますので^^
きゅうりのさっぱり昆布和え
皮を剥いてお好みのサイズにカットしたきゅうりに、昆布の佃煮と少量のごま油を入れてざっくり混ぜ合わせるだけの簡単レシピです♪
たったこれだけでも美味しくなるんだから不思議です!
きゅうりの食感を残したい場合は輪切り、もしくは乱切りに。しなっとさせたい場合はスライサーで薄切りにすればOKです^^
昆布が効いている鶏そぼろ
このアレンジもとっても簡単で、鶏ミンチと昆布の佃煮を一緒にフライパンでぐるぐるかき混ぜるだけで完成しちゃいます。
昆布の佃煮の味がしっかりしているので、特に調味料は不要。あ、生姜くらいは加えても良いかもしれませんね。
ご飯や麺の上にかけて、ねぎや温たまなんかとトッピングすればおしゃれなのっけご飯の完成です。忙しいランチには最適なアレンジです♪
昆布の佃煮卵焼き
なんとも言いにくい料理名ですが、その名の通り、卵焼きの中に昆布の佃煮をインしちゃうというちょっと男らしいアレンジです!
佃煮の濃厚な味付けを卵のまろやかさが包みこむことで、ご飯が止まらなくなる一品に仕上がっています。
ただ、昆布の佃煮は存在感が強烈なので、気持ち少なめに入れた方がバランスが取りやすいかと思います^^
お好みでちょっとだけ白だしなんかを足して、だし巻き風にしても美味しくいただけます♪
まとめ
以上、昆布の佃煮に酢を入れる理由についてお届けしました!
昆布の佃煮に酢を入れるのは、そのままではかたいだしがら昆布を酢の力で少しでも柔らかくするためです。
酢の持つ性質が昆布のかたい細胞壁を軟化して、食べやすくしてくれるのです。何とも素晴らしい作用ですね!
もっと柔らかくしたい場合は、だしがら昆布を細かく千切りにすることで、より食べやすい昆布の佃煮に仕上げることができます^^
ちょっとしたことですが、昆布の佃煮は酢を加えることで劇的に食感が柔らかく変化するので、迷わず投入しちゃってくださいね。
だしがら昆布をつかって、美味しい佃煮をたくさん作っちゃいましょうヽ(*´∀`)ノ