この記事では、タラの芽に似てる山菜についてお伝えしています^^
最近は若い女性の間でも人気の山菜採り。
特にタラの芽は山菜のなかでも格別に美味しく、比較的見つけやすいので採りにでかける人も多いと思います。
ただ、気をつけてほしいのが、タラの芽に似てる山菜を間違って採ってしまうこと。
それが食べられる種類なら問題はありませんが、もしも身体に有害な植物である場合はとても危険です。
そして実は、タラの芽に似てる山菜は複数存在するんです(`・ω・´)ノ
タラの芽に似てる山菜の代表選手は…
の3種類です!
この中でもヤマウルシは「毒タラ」と呼ばれており、触ったり食べたりするとアレルギー症状が出ることがあるため、特に注意が必要な山菜です。
それに対して、コシアブラとハリギリは、間違って採ってしまっても風味の違いやアクが強いだけで問題なく食べられますので安心してください^^
記事本文では、タラの芽と似てる山菜の特徴や見分け方を解説するとともに、注意が必要なヤマウルシについても詳しくお伝えします。
さらに、コシアブラとハリギリの美味しい食べ方もお教えしちゃいますよ♪
タラの芽と似てる山菜はこの3つ!注意すべきはマヤウルシ!
では、まずはタラの芽に似てる3つの山菜が、どんな植物なのかをチェックしていきましょう。
ヤマウルシ
知って損しない豆知識✨🤔写真はタラの芽とヤマウルシの木、近くで見れば全然違う😳遠目で、見分けがつかないほどソックリ!間違えてヤマウルシの芽を食べたら、漆ですので、かぶれることはあります😱間違えて食べてしまって、かぶれた場合は、直ぐに病院に直行してね😫痛みと痒みで大変な思いをします pic.twitter.com/fdFHEnTxkE
— mamimo3 (@Masa1976ryu17) May 5, 2021
ヤマウルシは日本の山野に広く分布している落葉低木で、漆器などに使われるウルシの仲間です。
秋になるといち早く紅葉するのはヤマウルシで、その美しさには目を見張るものがありますし、ウルシと同様に塗料に使われたりするため、日本人にとってはなじみの深い植物でもあります。
ところが厄介なことに、このヤマウルシ、「ウルシかぶれ」というアレルギー症状を引き起こしてしまうんです。
ヤマウルシには毒性のある成分が含まれているため、触るとかぶれや痒みを生じ、食べると呼吸困難などの症状が起こる可能性があります。
また、ヤマウルシの新芽はタラの芽とよく似ており、生育場所もタラの芽と同様日当たりのよい山野であるため、誤食の危険性が高い植物と言えます。
地方によっては、新芽を摘んで食べるところもあるようですが、ヤマウルシは近寄らない・触らない・食べないが基本です。
ヤマウルシについては特に注意が必要なので、次の見出しで詳しく説明しますね!
コシアブラ
やっぱりそちらは早いですねぇ🤔😃
此方らは、タラもコシアブラも採り頃にはまだ1ヶ月以上はかかりそうです🤓😅💦
これは去年の4月5日と6日の写真です。
左がタラで右がコシアブラです。
どちらもまだ採取には少し早く、実際には4月10日過ぎに天ぷらになったと思いますね😘😅🤣😂笑笑 pic.twitter.com/r6jLkePzdh— あーちゃん (@yYXO9balXuWfS5z) February 17, 2023
コシアブラは、タラの木と同じウコギ科の高木で、沖縄以外の日本各地の山野や雑木林などに多く分布しています。
樹液は塗料にも使われたりするので、こちらも日本人には身近な植物です。
ただし、ヤマウルシと違うのは「毒性がなく食べられる」ということ。
春の新芽はタラの芽に次ぐ美味しさで、「山菜の女王」とも呼ばれて、最近人気急上昇中の山菜なんですよ。
味はタラの芽よりも苦みが強いぶん香りがよく、柔らかい食感を楽しめます♪
コシアブラの見た目は、すこし成長したタラの芽とよく似ています。
新芽の部分だけをタラの芽と比べると、タラの芽は全体が緑色をしていますが、コシアブラは軸が赤紫色でそれ以外の葉っぱは若草色をしているのが特徴です!
また、タラの芽は葉先が丸みを帯び生長すると赤く色づいていきますが、コシアブラは葉先が尖っていて生長しても鮮やかな緑色のままです。
さらに言えば、タラの芽は葉や茎が細かい毛のようなもので覆われているので、見た目の印象が明らかに違います。
収穫する際の木の見分け方ですが、タラの木の幹には棘がありますが、コシアブラの木の幹には棘がなく、白っぽい灰色をしています。
タラの芽との違いは色々とあるコシアブラですが、間違って採ってしまっても美味しいだけなのでご安心してください!
ハリギリ
お散歩してきました。
ハリギリ タラノキ コシアブラ
の新芽採取 pic.twitter.com/PTU85ULh60— ばぶむし (@BabuEF64) May 9, 2019
ハリギリも、タラの芽やコシアブラと同様ウコギ科の落葉高木で、日本全土に分布しています。
その幹は年輪が美しく、建築材に使われることも多々あります。
肥沃な土地を好んで育ち、新芽はタラの芽に似て美味しいので、ひそかに根強い人気があります。
苦みが強いのでアク抜きが必須ですが、アク抜きしたものはエグみがとれ、野性味あふれる苦さがクセになる味わい。
他のウコギ科の山菜に比べて個体数は少なく、古くから珍重されている山菜なんです。
気になるタラの芽との違いですが、新芽の部分だけを比べてみると、ハリギリは軸が少し赤みがかることがありますが、葉まできれいな緑色をしています。
また、タラの芽は芽の付け根に短いはかまがあり、はかまに棘がありますが、ハリギリのはかまは長く棘はありません。
ハリギリは筆先のような大きな芽が特徴で、少し葉が展開すると、タラの芽とは葉の形が全く違い、どちらかというとコシアブラに似てきます。
つまり、はかまはタラの芽に、葉はコシアブラに似ていて、ちょうど、タラの芽とコシアブラの中間的存在とも言えますね。
収穫する時の木の見分け方ですが、これはちょっと難易度が高いです。というのも、ハリギリはタラの芽同様、幹に棘があるんです。
ではどこで見分ければいいかというと、「棘の太さと間隔」です。
ハリギリはタラの芽よりも棘が太く、棘の間隔も広いという特徴があります。
見慣れてくればすぐわかるようになりますが、詳しくない人が見分けるのは難しいかもしれません。
ただ、ハリギリもコシアブラと同じく、間違って採ってしまっても問題ないので、アク抜きをしっかりして美味しく食べちゃいましょう♪
ヤマウルシの特徴と見分け方について詳しく解説!
ここからは誤食すると危険な「ヤマウルシ」について、少し詳しく解説していきます。
先ほども軽くお伝えしましたが、ヤマウルシは漆器などに使われるウルシの仲間で、日本の山野どこでも見かけることができる低木です。
日本人には馴染み深い植物ですが、ヤマウルシは触るとアレルギー症状が起こることで有名です。
ヤマウルシに含まれるウルシオールと呼ばれる毒性分は揮発性なので、近くを通っただけでもかゆくなったりかぶれたりする人がいるほどです。
ヤマウルシは春になるとほかの植物同様に新芽を出しますが、その新芽がタラの芽に似ていることが厄介なんです。
ヤマウルシの新芽は、「葉が少し開いたタラの芽」のシルエットにそっくりです。そのため、間違って採ってしまう危険性が高いんですね(´Д`。)
ただし、見分けるポイントはちゃんとあります。まずはその「色」です。
ヤマウルシの新芽は全体が赤っぽく、芽の付け根から葉っぱの先まで赤く色づいているのが特徴なので、ぜひ覚えておきましょう!
次に「はかま」の有無。タラの芽と違って芽の付け根にはかまがありません。
そして最後に「棘の有無」。ヤマウルシの幹には棘がないため、鋭い棘のあるタラの芽とは木の表面が決定的に違います。
ただ、タラの木にも時折り棘なしの個体がありますので、注意は怠らないようにしましょう!
ちなみに、タラの木には棘のある男ダラ(オダラ)と棘のない女ダラ(メダラ)が存在します。これは品種改良や栽培方法、突然変異によるものです。
山菜採りをする際の山野などに生えているのは、ほとんどが棘のあるオダラなので心配はいりませんが、まれにメダラが紛れていることがありますので、やはり芽の見分け方は押さえておいた方が安心です。
また、前述したようにコシアブラの幹にも棘がないので、幹に棘のない点で言えば、コシアブラと間違える危険性も潜んでいます。
この場合の幹での見分け方は、どちらもツルツルしているものの、コシアブラは薄いグレーで、ヤマウルシは濃いグレーの色で、木肌が縦に波打っているような模様があります。
木の節も、コシアブラはちょっとグロテスク、ヤマウルシはハート型というような違いがあります。
新芽と幹、どちらで見分けるにしても、少しでも不安だと感じたら、採らない・食べないスタンスでその芽はスルーしてしまいましょう。
間違えたのが、コシアブラやハリギリなら問題はありませんが、もしもヤマウルシだった場合、触っただけでも皮膚がかぶれて腫れたり、蕁麻疹が出てかゆくなったりする可能性があります。
万が一食べてしまった場合は、口やお尻に痛みが走ったり、ひどいと食道などが腫れて呼吸困難や嚥下困難を生じたり、内臓に障害を起こす危険性もあるそうです。
地域によっては火を通して食べる文化もあるそうですが、その人の免疫やアレルギー耐性によって症状は様々なので注意が必要です。
ウルシオールという毒成分は発現がゆっくりなので、知らないうちに症状が悪化することもあるそうです。こわいですねー…。
皮膚などに触れた場合は、患部を石鹸で洗い流す、保湿剤を使うなどの対処も可能ではありますが、症状を抑えられても治りを早めるわけではないので、できるだけ病院で専門医の指示を仰ぎましょう。
コシアブラやハリギリの食べ方!タラの芽にも負けてない!?
せっかくなので、最後にコシアブラとハリギリのおすすめの食べ方をご紹介します♪
コシアブラの白和え
2月11日(土)㊗️夕飯⭐️
イカとごぼうの煮物、コシアブラの白和え、ムール貝のニンニクバター醤油炒め、ビール🍻 pic.twitter.com/oWebgC8XX3— 一美(ひとみ) (@hitominlovesong) February 14, 2023
コシアブラを下茹でし、通常の白和え同様に調理します。
こんにゃくやニンジンなどお好みの材料を加えれば、更に味わいが増しますよ♪
ポイントはコシアブラを下茹でした後、茎のかたいところは取り除くこと。
そうすることで全体的に柔らかな食感に仕上がります。
コシアブラは味がしっかりしていてお酒と相性がいいので、おつまみ感覚でいただくのもオツです(●´艸`)
ハリギリのオムレツ
オムレツに、炒めたハリギリの若葉(醤油味)を載せて。春の香り。タラの若葉(少し伸びて、でもまだ柔らかいもの) でも良い。ドイツの春の味覚はアスパラガスのオムレツだそうだが、勝るとも劣らない日本の春のオムレツ。 pic.twitter.com/q1yekBl7DT
— 飯島明子 💉×5 😷 (@a_iijimaa1) April 6, 2020
ハリギリを下茹でし、醤油で炒煮したものを、オムレツに乗せるだけの簡単アレンジ♪
貴重なハリギリを少量でも濃厚に味わえる調理法です。ハリギリのワイルドな苦みを卵がやさしくカバーしてくれますよ。
オムレツはすこし甘めに作っておくと、ハリギリの香りと醤油の風味が引き立ちます!
まとめ
以上、タラの芽に似ている山菜についてお届けしました!
タラの芽に似てる山菜としては…
の3つを覚えておけば安心です(´・∀・)ノ゚
この中でもヤマウルシは基本的には食べられないので、間違って収穫して食べないように注意が必要です。
それに対して、コシアブラとハリギリには毒がないので、間違って食べても全く問題なありません。むしろ美味しい、嬉しい山菜です♪
山菜採りは楽しいしワクワクしますが、そこには誤食の危険も潜んでいます。
ただし、それぞれの特徴をしっかり押さえて、「山菜同士を比較する」ことでリスクを減らすことは可能です。
山菜採りに行く際は、下調べをよくしたうえで適切な身支度をして出かけましょう!
安全な山菜採りは、ひとりひとりの意識や心構えから。
春の恵みをできるだけ美味しく楽しくいただくための、ご参考にしてもらえたら嬉しいです^^