この記事では、「重曹を使った洗髪に危険性があるのかどうか?」という疑問についてお伝えしています^^
ナチュラル系の人に人気の高い重曹を使った洗髪ですが、初めて挑戦しようと考えている人からすればちょっと不安が残るかと思います。
重曹を使った洗髪には様々なメリットがあるとされていますが、その一方で頻度が高すぎると頭皮や頭髪にダメージを与える危険性があるとも言われています。
また、頭皮や頭髪については個人差が大きいので、重曹を使った洗髪が大丈夫な人もいれば、一回で違和感を感じてしまう人もいるかと思います。
なので、一概に危険性はこうだ!と断言することはできない難しい部分になります。
そこでこの記事では、そもそも重曹での洗髪がどういうものなのかの解説から初めて、そのメリットやデメリット、推奨される頻度などについてもまとめてみました。
重曹を使った洗髪に興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね^^
重曹を使った洗髪の危険性について調べてみた
それでは早速、重曹を使った洗髪について詳しく見ていきましょう!
重曹を使った洗髪とは?
重曹を使った洗髪は、ナチュラル成分を使いたい人や従来のシャンプーに含まれる化学物質を避けたい人に人気のあるやり方です。
わかりやすい仕組みとしては「弱アルカリ性の重曹が頭皮の酸性汚れ(皮脂など)を中和し、発泡作用を利用して落とす」というシンプルなもの。
基本的には重曹を溶かした水を頭皮と髪の毛につけて、軽くマッサージすることで余分な油やたまった汚れを浮き上がらせて落とす洗髪方法となります。
これにより、毛穴の汚れが落ちやすくなり、頭皮の嫌な臭いを軽減させる効果が期待できると言われています。
重曹は値段も安いですし、水と重曹以外は他に混ぜるものもないので、手軽に始めることができるのも特徴ですね!
ただし、以下で説明するようにメリットだけでなくデメリットもあるので、実際にやる際には少し注意が必要な方法でもあります。
重曹洗髪のメリット
汚れや皮脂が落ちる
重曹はそのアルカリ性の特性から発生する微細な泡が汚れを効果的に剥がします。
これにより、頭皮の余分な皮脂、外部からの汚れ、さらにはシャンプーやヘアケア製品の蓄積もしっかりと除去できます。
特に、通常のシャンプーでは落としにくい汚れがある場合は重曹洗髪が効果的です。
pHバランスの調整とかゆみの軽減
頭皮の健康を維持するためには、pHバランスの維持が重要と言われています。
人間の頭皮は自然に酸性側に保たれていますが、日常生活の影響でこのバランスが崩れがちです。重曹は頭皮のpHバランスを整えることで、かゆみや炎症を抑える効果が期待できます。
消臭効果
頭皮の不快な臭いは、日々のストレスや環境の変化によっても強くなることも。
重曹はその強い消臭効果で知られ、料理の臭い消しにも使われることがあります。この消臭能力を頭皮ケアに応用することで、臭いの問題を根本から解決し、清潔感を保つことができます。
環境に優しい
市販のシャンプーに含まれる化学成分を避けたい、または環境負荷の低い製品を選びたいというナチュラル系の人にとって、重曹を使った洗髪はその意図と合致する選択となります。
重曹は自然界に広く存在し、比較的安価で入手が容易なため手軽に試すことができるのも嬉しいポイントです^^
重曹洗髪のデメリット
pHバランスを崩す原因になる場合がある
重曹はアルカリ性が強いので、やり方を間違えると頭皮の自然なpHバランスを崩すことがあります。これにより、頭皮の保護機能が低下して肌荒れや炎症の原因となることがあります。
頭皮の健康を保つためには、pHバランスを考慮した使用が重要なのです。
キューティクルにダメージを与える場合がある
重曹の微細な粒子は、髪のキューティクルにダメージを与える可能性があり、髪の乾燥、切れ毛、枝毛などが増えるリスクがあります。
特に、長期的に使用すると髪の健康を損ねることが懸念されるので注意が必要です。
必要な油分まで洗い流してしまうことがある
重曹の強力な洗浄力は、場合によっては必要な油分まで洗い流してしまうことがあります。そうなると、髪と頭皮が過度に乾燥し、不快感や髪のもろさが引き起こされる可能性があります。
洗い残しによる刺激とダメージ
重曹は十分に洗い流さないと、髪や頭皮に残り続けることがあります。これが原因で余分な刺激を与え、さらなるダメージを引き起こす可能性があります。
また、重曹水は普通の水と見分けがつきにくいため、洗い残しが発生しやすいということも問題点のひとつです。
均等につけるのが難しい
同じ理由から(重曹水は普通の水と区別がつきにくい)、重曹水を均等に頭皮に塗布されているかを確認するのが難しいという点も忘れてはいけません。
洗浄のムラがあると部分的に汚れが残ってしまうので、期待した効果を得られない可能性があります。
肌に合わない可能性も
もともと敏感肌の人は外部からの刺激に弱いので、重曹の強さが肌質に合わないということも十分考えられます。
こればっかりは人によって異なってくる部分なので一概にどうこう言えませんが、普段から肌が弱いと感じている人は注意が必要だと思います。
実際にやってみて、少しでも違和感を感じたらすぐに洗い流して継続しないようにしてくださいね!
このように、重曹を使った洗髪にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
ただ、これらのデメリットは基本的には高頻度で重曹洗髪を行ったり、重曹を使い過ぎたりすることが主な原因として考えられます(敏感肌は例外)。
なので、重曹を使った洗髪を試す場合は正しい頻度とやり方を理解してから実践するようにしましょう!
重曹を使った洗髪のやり方を解説!頻度も重要!
ここからは重曹を使った洗髪に使う重曹水の作り方と注意点、そして使い方についてお伝えしてきます!
重曹水の作り方
まず、シャンプー用として使用する重曹を選びましょう。
洗髪に使う場合は純度の高い食用の重曹が適しています。お掃除用の重曹は純度が低くなるので使わないようにしてくださいね!
あと、お菓子作りなどに使われる「ベーキングパウダー」はシャンプーには不向きなので使わないようにしましょう。
ベーキングパウダーには重曹以外の成分が含まれているため、頭皮に使用すると予期せぬ反応を引き起こすことがあるからです。
手順2: お湯を準備する
温度の設定: 38~40度のぬるま湯を準備します。この温度は髪と頭皮に優しく、重曹が効果的に溶ける最適な温度です。
熱すぎるお湯で重曹を溶かすと発泡してしまい、性質が「強アルカリ性」となるので皮膚への刺激が強くなり過ぎる場合があります。
なので、上記の温度以上、特に80度以上のお湯で溶かすことは避けてください!
手順3: お湯と重曹を混ぜる
洗面器やボウルに1リットルのぬるま湯を用意し、そこに重曹大さじ1杯を加えます。
重曹は完全に溶けるまでよくかき混ぜてください。溶け残りがないように、粒子が見えなくなるまでしっかりとかき混ぜるのがポイントです^^
重曹を使った洗髪の方法
重曹を使った洗髪方法のやり方自体は難しいものではありません。
先ほど作った重曹水を頭皮と髪の毛に均一に塗り込み、優しくマッサージするだけでOKです。あまり力を入れてワシャワシャしなくても大丈夫です。
あとは、数分間かけてシャワーでしっかり洗い流せば完了です。この時、洗い残しのないようにしっかりすすぐようにしてくださいね!
そして、ここからが特に重要な部分になるのですが、この洗髪は「毎日行わないこと」が大切です。
もし毎日のように重曹を使って洗髪をしてしまうと、メリットよりも先程お伝えしたデメリットの方が前に出てきてしまう可能性が高いからです!
頭皮や髪の毛の状態は人によって違いますが、大体週一回くらいの頻度を目安に行うのが良いと言われています。
何となく頭皮がオイリーに感じたり、臭いなどから汚れが溜まっていそうだなと感じたタイミングでするようなイメージを持っておくと良いと思います。
また、頭皮に湿疹や傷がある場合は重曹を使った洗髪はしないようにしましょう。刺激が強過ぎるのでかえってマイナスになってしまいますので(´Д`。)
クエン酸を使った洗髪との違いについても調べてみた
この記事を書くためにいろいろ調べていると、重曹ではなく「クエン酸」を使った洗髪についての疑問が目につきました。
重曹とクエン酸っていろんなところでセットで出てくるんですが、性質はアルカリ性と酸性なので逆の存在になるんです。
で、クエン酸を使った洗髪について調べてみると、どうやらクエン酸はシャンプーとしてではなくリンスとして使うとのことでした。
髪の毛がキシキシになってしまった時などにこのクエン酸リンスを使ってケアすると、指通りが良くなるそうです。
作り方も重曹シャンプーとほとんど同じで、洗面器に一杯程度のぬるま湯にクエン酸を小さじ1/2程度溶かすだけでOKです。それを髪の毛になじませて洗い流す感じですね。
このように、クエン酸を使った洗髪は期待できる効果が重曹洗髪とは異なるので、何となくのまま使わないようにしましょう。
重曹をシャンプーとして使い、クエン酸をリンスとして使うのがおすすめという意見も見かけたので、一度試してみても良いかもしれませんね^^
まとめ
以上、重曹を使った洗髪の危険性などについてお届けしました!
重曹を使った洗髪は余分な油分や汚れを落とすには効果を発揮する方法ですが、これを毎日のようにやってしまうとデメリットの方が目立ってしまいます。
頭皮や髪の毛のためにと思っていても、逆にダメージを与えてしまっては本末転倒です。なので、重曹を使った洗髪は週一くらいを目安に行うようにしましょう。
その際は、強くゴシゴシ洗うのではなく、指の柔らかい部分で優しくマッサージするように洗うのがポイントとなります。
また、洗い残しによるダメージを軽減するためにも、すすぐ時は時間をかけて丁寧に洗い流すようにしてくださいね!
ここまで気をつけていても、人によっては重曹が肌に合わないこともあるので、少しでも異変を感じた場合はすぐに洗い流して使わないようにしましょう。
参考になれば嬉しいです^^