この記事では、ふきはあく抜きしないとダメなのかどうかについてお伝えしています!
シャキシャキとした歯ごたえが特徴のふきですが、あくが強い野菜なので事前にあく抜きなどの下処理が必要です。
もしこのあく抜きを飛ばしてそのまま調理してしまうと、一体どうなってしまうのでしょうか?
結論からお伝えすると、食べられることは食べられますが、「えぐみ」が目立ってしまうので、とてもじゃないですが美味しく食べることはできません!
また、ふきには少量ながら天然毒が含まれているので、この天然毒を取り除くという意味でもあく抜きは必要になります。
なので、ふきはあく抜きしないと絶対ダメ!というわけでもありませんが、基本的にはあく抜きしてから食べるのが望ましいという結論になります^^
記事本文では、このことについてもう少し詳しく解説するとともに、
などについてもまとめているので、ぜひ最後までチェックしてみてください(*・∀-)☆
ふきはあく抜きしないとどうなる?毒性について詳しく解説!
冒頭でも軽く触れましたが、ふきはあく抜きしないで食べるとあくのえぐみが前に出てきてしまって美味しく食べることができません。
無理して食べれば食べられないことはありませんが、「天然毒」のこともあるのでおすすめはできません。
この天然毒についてなんですが、ふきには「ピロリジジンアルカロイド」という成分が含まれています。
これはふき自身が昆虫などに食べられないように自己防衛の手段として体内に溜め込んでいる成分なのですが、人間でも一度にたくさん食べてしまうと肝臓にダメージを与えてしまう可能性があると言われています。
逆に言うと、一度に大量に食べるのがダメなのであって、健康な人があく抜きしていないふきを少量食べたからといってすぐどうこうなるというレベルではありません。
もしあく抜きを忘れて天然毒のことが気になっている人は、とりあえず安心してもらって大丈夫です。
もうひとつ、この毒素には「水に溶けやすい」という性質があるので、調理する前にあく抜きさえしてしまえば、その大くを取り除くことが可能なのです!
ふきにはピロリジジンアルカロイド以外にも味を悪くする類の成分(苦味やえぐみ)がいくつか含まれていますが、これらはどれも水に溶けやすいので、あく抜きだけで対処することができます^^
以上の理由から、やはりふきはしっかりあく抜きしてから調理することをおすすめします!
ちなみに、ふきのとうにも同じことが言えるので(同じ植物ですからね)、興味がある場合はこちらの記事も良ければチェックしてみてください(´・∀・)ノ゚
参考記事:ふきのとうはあく抜きしないで食べたらダメ?毒性と下処理の方法を調査!
ふきのあく抜きに失敗?黒くなる理由と対処法を紹介!
ここからは、ふきのあく抜きに失敗した時の変色について簡単に補足しておきますね!
ちゃんとあく抜きしたはずなのに、どういうわけかその後ふき全体(もしくは一部)がどんどん黒ずんでしまうケースがあります。
これは、
などのちょっとしたミスが原因であく抜きに失敗してしまうことで起こる現象です!
小難しい説明は抜きにして簡単に説明すると、ふきに残ったあくが酸化して黒くなってしまった状態ですね。
この状態で食べても大丈夫なのかと心配になる人も多いかもしれませんが、味はともかく食べてしまっても問題はありません。
と言うのも、ふきに含まれるあくの大部分はもっと大きなくくりでまとめると「ポリフェノール(抗酸化物質)」と呼ばれるもので、苦味などはありますが元々体に害のある物質ではないからです。
ふきが黒くなるのは、言ってみればりんごが酸化して茶色くなるのと同じような反応と考えてもらえれば分かりやすいかと思います(酸化している物質は違うと思いますが)。
なので、ふきのあく抜きに失敗して黒くなったとしても捨てる必要はありません。色や味付けの濃い料理に使えば良いだけです。
これ以外の理由としては、鮮度が落ちてあくが強くなっていたというケースも考えられるので、ふきを手に入れたらできるだけ早く火を通してあく抜きするようにしましょう!
幸いなことに、ふきを使った料理には薄味のものだけでなく「きゃらぶき」や「ふき味噌」のようなご飯が止まらなくなる系の濃い料理がいくつもあります。
こうした料理なら醤油や味噌でかなり黒くなってしまうので、少々黒かろうがえぐみが残っていようがある程度は誤魔化せることでしょう。
もしあく抜きしたふきが黒くなるような事態に遭遇したら、慌てず色と味付けの濃いレシピをネット上でリサーチしてみてくださいね(σ^▽^)σ
ふきのあく抜きの正しいやり方!失敗しないコツを伝授します!
最後に、ふきの正しいあく抜きのやり方についてまとめておきますね!
それぞれの工程で失敗しないためのポイントもお伝えしているので、ふきのあく抜きに自信がない人はぜひ参考にしてみてください(´・∀・)ノ゚
大きすぎると茹で残しが出る可能性があるので、全体がお鍋にしっかり収まるサイズにカットするようにしましょう。
手順② しっかり板ずりをする
茹で上がりの色とあくをよりしっかり抜くために、塩を使って板ずりをしておきます。
まな板にふきを並べてひとつかみの塩をふりかけます。そのまま手のひらを使ってゴロゴロと前後に動かして、全体に塩が馴染めばOKです^^
手順③ 沸騰したお湯で3分~5分ほど茹でる
お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら塩がついたままのふきを入れていきます。
この時お湯が少ないと、ふきを入れた際に温度が下がってしまうので注意してください!
湯で時間はふきの太さに合わせて調節してあげましょう。細い部分なら約3分、太い部分なら5分程度が目安となります。
時間が経ってふきの色が鮮やかになってきたらお湯から引き上げるサインです。
手順④ 引き上げたら冷水に取る
お湯から引き上げたふきはすぐに冷水で冷やしましょう。こうすることで美しい色を保つことができます。
ここがふきが黒くなってしまうかどうかのポイントなので、放置しないよう注意してくださいね!
手順⑤ ふきの皮を剥く
下の動画を参考にしてもらうのが分かりやすいと思いますが、皮の剥き方のコツは最初に数センチだけ一周ぐるっと剥いてしまうことです。
一周剥けたら、その皮をひとつにまとめて下に引っ張るとするっと剥けますよ!
ふきが長い場合は一度に全部剥くのではなく半分くらいまでにしておいて、反対側も同じような手順で剥いていくと上手に剥けます^^
手順⑥ 水につけて保存
すぐ調理しない場合は保存容器に入るくらいのサイズにカットして、水につけた状態で冷蔵庫で保存すればOKです。
毎日水を取り替えれば、大体5日くらいは日持ちしますよ♪
ふきのあく抜きの分かりやすい動画がありましたので、お借りしてのせておきます(´・∀・)ノ゚
まとめ
以上、ふきはあく抜きしないとダメなのかどうかについてお届けしました!
ふきはかなりあくが強い食材なので、あく抜きせずに調理するとあくのえぐみや苦味が目立って美味しく食べることができません。
また、ふきは少量ながら天然毒を持っているので、毒抜きをするという意味でもやはりあく抜きは必要になります。
あく抜きと言っても、茹でて水にさらすだけなので大した手間ではありませんので、面倒だとは思いますが必ずあく抜きしてから食べるようにしてくださいね!
あと、茹でた後はすぐ冷水につけないと黒く変色してしまうので、ここは手早くするよう意識してみてください。
参考になれば嬉しいです^^