この記事では、たけのこの冷凍がまずいと感じる理由や対処法についてお伝えしています^^
春に旬を迎える「たけのこ」。旬の食材は購入する機会や人から頂くことも多く、食べきれないなんてこともありますよね。
新鮮なまま食べるのが一番美味しいわけですが、追われるように食べるのもなんだか味気ないので冷凍保存するという人も多いのではないでしょうか。
ただ、生のたけのこは水分が多いのでしっかり対処してから冷凍しないと、解凍した時にスカスカになってしまいます。これではせっかくのたけのこが台無しです。
たけのこを冷凍するとまずいと言われる理由はここにあるのです。
しかし、逆を言えばスカスカにならないように工夫して冷凍したたけのこは、まずいどころかすごく美味しく食べることができるということになります!
記事本文では、たけのこの冷凍がまずいと感じる理由をもう少し掘り下げるとともに、
などについてもまとめいてるので、ぜひ最後までチェックしてみてください(*・∀-)☆
たけのこの冷凍がまずいと感じる理由と対処法について解説!
冒頭でも触れた通り、たけのこの冷凍がまずいと感じるのは、「解凍した時に水分が抜けてスカスカになってしまうこと」が最大の理由です。
たけのこを冷凍することで細胞内の水分が氷の結晶になり、その際に膨張してたけのこの細胞壁(水分などを閉じ込める役割)を壊してしまうのです。
そのまま解凍すれば、壊れた細胞壁の間から水分が抜け出てしまうのは当然です…。
また、この理由以外にも「冷凍焼け」や「臭い移り」という冷凍保存特有のデメリットも忘れてはいけません。
冷凍焼けというのは簡単に言うと食材が空気に触れて酸化(劣化)することで、臭い移りは文字通り冷凍庫の臭いや近くにある食材の臭いが染みこんでしまう状態です。
水分が抜けるのは「食感」に影響しますが、冷凍焼けや臭い移りは「味・香り」にダイレクトに影響する問題です。
これら3つの要素が重なることで、劇的にまずい冷凍たけのこが出来上がってしまうというわけです。あぁ、おそろしい…。
しかし、もちろんこれらはたけのこを冷凍する前にそれぞれ対処しておくこと、しっかり防ぐことができます^^
まず、冷凍たけのこスカスカ問題は…
といった対処法が効果的です!
そして、冷凍焼けや臭い移り問題については…
という3つのポイントを意識すればOKです♪
具体的なやり方などについては次の見出しでそれぞれ詳しく解説していきますね(´・∀・)ノ゚
たけのこの冷凍方法!下準備から凍らせ方まで詳しく解説!
それでは、たけのこの美味しさを出来るだけ損なわない冷凍方法について見ていきましょう。
ご存知の通りたけのこはアクが強い食材なので、冷凍する場合でも「先に茹でてアク抜きしておく」のが基本的な考え方となります。
この工程をすっ飛ばしてしまうと、解凍して食べた時に苦味やえぐみがお口いっぱいに広がって、それこそまずいたけのこを食べる羽目になってしまいます…。
というわけで、たけのこのアク抜き動画をひとつ紹介しておきますね!
ぬかを使った最も基本的なアク抜きをわかりやすく解説してくれています^^
はい、実にシンプルですね。
1本250gのたけのこに対し、米ぬかが1カップ、赤唐辛子1本が目安です。
スーパーではアク抜き用としてたけのこと一緒に米ぬかも置いてあることが多いので、一度チェックしてみてくださいね。
ぬかを使いたくない場合は、お米のとぎ汁や重曹などでもアク抜きをすることができるので、やり方を動画で検索してみてください^^
次に切り方なんですが、アク抜きしたたけのこを繊維を断つように薄くカットするのがポイントです。
繊維を断つことで冷凍・解凍した時の食感の変化を最小限にできますし、薄く切ることで冷凍時間を大幅に短縮することができます。
冷凍時間はできるだけ短くする方が美味しさを損なわずにすみます♪
もし、炊き込みご飯などすでに使い道が決まっている場合は、小さく切ってしまっても大丈夫です。
はい、ここまでが冷凍保存の下準備となります(´・∀・)ノ゚
後は、以下の3つの方法から好きなものを選んで冷凍すればOKです!
砂糖をまぶして冷凍する
砂糖は甘いだけでなく「食材の水分を逃さないようにする」という特徴があります。
この性質を利用して、冷凍たけのこの水分を中に閉じ込めておくのが狙いです!
アク抜きしたたけのこ300gに対し、砂糖大さじ1くらいが目安です!
手順② ラップで全体を包んでフリーザーバッグへ入れる
この工程が冷凍焼け&臭い移り対策ですので、飛ばさないようにしましょう。
フリーザーバッグに入れる時は空気を外に逃がすことと、できるだけたけのこが重ならないように入れるのがポイントです^^
手順③ 金属製のトレイなどにのせて冷凍庫へ
熱伝導率の高い金属性のトレイなどにのせることで、冷凍時間を短縮することができます。上から保冷剤をのせれば、さらに短時間で凍らせることができますよ!
この状態で約1ヶ月程度保存可能ですが、冷凍している間も少しずつ劣化していくので、できるだけ早く食べ切るようにしてくださいね(´・∀・)ノ゚
使う時は解凍せずにそのまま料理に使えばOKです。
ただ、どうしても甘みが強くなってしまうので、甘みのある料理に使用するか、味付けの段階で砂糖の量を減らすなどの調節をしてくださいね♪
だし汁につけたまま冷凍する
この方法はだし汁につけた状態で凍らせるので、水分が流れ出てしまうのを防ぐだけでなく、「だしの旨味をたけのこに染み込ませる」ことができるのが特徴です!
なので、煮物や炊き込みご飯に使う場合は、ほんとにそのままさっと使えるわけです。これはかなり便利ですよ^^
手順としては先程の砂糖をまぶすやり方とほとんど変わりません。ラップで包めないので、フリーザーバッグにだし汁と一緒に入れる感じになります。
だし汁が漏れないように、しっかり口を閉じる点だけはご注意ください!
その後はたけのこが重ならないようにして、金属性のトレイにのせて凍らせればOK。だし汁につけると言っても火を入れるわけではないので簡単ですね♪
保存期間は、砂糖まぶしたけのこと同様で約1ヶ月が目安となります。
たけのこだけを使う場合は一度鍋に入れて解凍してからだし汁と分けて使う形となりますが、だし汁ごと使う場合はそのままお鍋で調理しちゃってOKです。
ちなみに、だし汁は「中華スープ」や「コンソメスープ」に置き換えても問題ありません!
使い道がある程度決まっている場合は、そのジャンルに合うものを使ってみてくださいね。もちろん切り方やサイズも変えちゃって問題ありません^^
冷凍に失敗したたけのこの美味しい食べ方!レシピアイデアを紹介!
最後に、すでに冷凍に失敗してたけのこがスカスカになってしまったという人に向けて、スカスカたけのこの美味しい食べ方についてまとめておきます♪
スカスカたけのこを美味しく食べるポイントは…
の3つとなります!
料理の具材として小さく、または薄く切って使うことで、スカスカになってしまった食感がある程度気にならなくなります。
また、水分と一緒に旨味も抜けている可能性があるので、味付けは少し濃い目のはっきりした味にした方が美味しく食べられます^^
たけのことこんにゃくのおかか炒め
さっと茹でた一口大のこんにゃくと、小さく切ったたけのこをごま油で炒め、醤油・酒・みりん・砂糖で味付けし、最後にかつお節をまぶしせば完成です♪
食感の違う食材を合わせることで、たけのこの食感をある程度ごまかすことができます。
手軽に作れる料理ですが、ごま油とかつお節の香りが食欲をそそるおすすめの一品です!
食感が楽しいたけのこ鶏つくね
細かく刻んだたけのこを鶏ひき肉と合わせて、塩こしょう・醤油・すりおろし生姜で味付けし、よくこねます。
食べやすい大きさに丸めてフライパンで焼いてもいいですし、一口大にスプーンですくってスープに入れても美味しくいただけます♪
細かく刻んだたけのこが鶏ひき肉に包まれることで食べやすくなり、全体の食感としてはたけのこが良いアクセントになります(●´∀`)ノ
酒粕が香るたけのこ汁
小さめに切ったたけのこ、豚肉、きのこ類、こんにゃくを一緒に煮込み、味噌で味を調え、仕上げに酒粕を少し入れれば完成です。
酒粕を使うことで、普通の味噌汁よりもさらに濃厚になりますよ!
具が多く酒粕によるとろみがつくため、たけのこの食感の悪さをカバーしてれる一品です。
味もかなりしっかりしているので、風味の落ちたたけのこでもほとんど気にならないかと思います^^
まとめ
以上、たけのこの冷凍がまずいと感じる理由や対処法についてお届けしました!
たけのこは冷凍するからまずいのではなく、冷凍保存のやり方がイマイチなことが原因でまずくなってしまいます。
解凍した時に水分が抜けてスカスカになったり、冷凍焼けや臭い移りで風味そのものが極端に悪くなってしまうケースが考えられます。
ただし、冷凍前にしっかり下処理をして冷凍方法にもこだわれば、たけのこは美味しさをキープしたまま冷凍保存することが可能です!
もしすでにスカスカになってしまったたけのこがある場合は、小さく切って食感の悪さをカバーし、できるだけはっきりした味付けをしていただきましょう。
ある程度風味が落ちていても、「食感を楽しむ具材」としては全然活躍してくれますので!
これからたけのこを冷凍しようと考えている人の参考になれば嬉しいです^^