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食べてはいけないふきはある?毒性や自生しているふきについて解説!

この記事では、「食べてはいけないふきがあるのかどうか」についてお伝えしています^^

道端や水辺で野生のふきを見かけた時に、「これってスーパーで売ってるふきみたいに食べられるのかな?」と思いながらも通り過ぎてしまうひとって多いと思います。

かくいうわたしもその一人だったのですが、今回調べてみたところ、なるほどな事実が判明しました。

その事実とは、「それがふきであるならば、食べてはいけないふきはない」と言うことです!

約200種類あると言われているふきですが、現在わたしたちが目にするふきはほぼ食べられます。

ただし、ふきには基本的に「毒性」があるためアク抜きなどの下処理が必要です。

また、ふきに含まれている毒性成分は、特に根っこに多く集中しているため、採取・調理する際には要注意です。

きちんと根っこ部分をカットすることが大事な工程になるんですね!

記事本文では、自生しているふきは食べられるのかについて解説するとともに、ふきの種類やふきを採るときの注意点について解説していきますね。

野生のふきを食べてみたい方は、ぜひ読んでいってください(^^♪

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食べてはいけないふきはない!でも根っこは食べちゃダメ!

先ほどもお伝えしましたが、それがふきであるならば、食べてはいけないふきはありません。

ふきは、一説には平安時代から各地で栽培されていたとされ、日本人には特になじみの深い山菜です。

その種類は豊富で、自生しているものを含めて約200種類あると言われています!

200種類と聞くと品種の多さにびっくりしますが、普段わたしたちが目にするふきはせいぜい次の4種くらいのようです。

その4種類について、ざっくりと紹介しておきますね^^

ふきの種類について

① 愛知早生ふき

スーパーなどに流通している約6~7割が、愛知県で栽培されているこの品種。

アクが少なく柔らかいので、食べやすいのが特徴です。

アクが少ないぶん香りが弱いですが、クセがなく色や太さの見栄えもいいので、料理に使いやすい品種です。

② 水ふき・山蕗

地ふきや青ふきなど、いくつか呼び名があり、山野や水辺に自生しているのはほぼこの種類です。

アクが強くかたいですが、その分香りがよく山菜の風味をガツンと味わえます。

そのかたさを生かして、佃煮の「きゃらぶき」などに加工されています。

③ 秋田ふき(エゾブキ・オオブキ)

秋田で自生していたことからその名がついた品種。

オオブキとも呼ばれる通り、茎は2m、葉は1mを越えるものも多くあります。

今では東北を中心に栽培されており、佃煮などの加工用として出荷されています。

④ラワンぶき

北海道足寄(あしょり)町の螺湾川に自生するふき。

その葉柄4mにもなり、見た目のインパクトはピカイチ。

ところがそのビジュアルに反して、アクは少なく柔らかいためとても食べやすいんです。

そのレアさから、2001年には「北海道遺産」にも認定されています。

以上、現在日本で食べられている主なふきについて簡単に説明しましたが、そのほかの種類であっても、それがふきならば食べてはいけないふきはありません

ただし、ふきには天然毒と呼ばれる毒成分が含まれているため、食べるときにはアク抜きが必要になります。

この点について、もう少し詳しく解説してみますね!

植物はその身を動物や昆虫から守るため、自らの中に毒を作り出す習性があります。

植物によって毒性や強さは違いますが、ふきには「ペタシテニン(通称:フキノトキシン)」という、肝臓に悪影響を及ぼすと言われている毒成分が含まれているんです。

毒と聞くと怖くなっちゃいますが、このペタシテニンはアク抜きすることでかなりの量を減らすことができるので安心してくださいね。

ペタシテニンは熱をかけても壊れにくいですが、水にとても溶けやすいという性質を持っています。

下処理として茹でることも大事な工程ではありますが、「茹でた後に水にさらす時間を十分にとる」ことで、より安全に食べられるようになるんです。

コレ、ふきの下処理のポイントなので覚えておいて損はないですよ^^

そして、もうひとつ大事な点が、このふきの毒成分は根っこに多く集中しているということ。

わたしたちが通常食べている部分は実は葉柄(ようへい)と呼ばれる部分で、葉と茎をつないでいる柄という部分なんですね。

茎の大部分は根と共に土に埋まっていて、この土に埋まっている部分には毒性のある成分が多量に含まれています。

根に近づくほど毒性は強くなっていくので、ふきを採取、調理する際には根っこの部分をきちんと切り落とすことを忘れないようにしましょう。

ふきによっては根元が赤く色づいているものがありますが、これも植物性アルカロイドやポリフェノールによるものと言われていて、生で食べたり大量に食べたりすると体調を崩す原因になる可能性があるそうです。

実際この部分って、苦みやエグみが強くて正直食べるのには適しません。

「赤い根元は根っこと共にカットする」のも美味しく食べるポイントかもしれませんね。

なかには赤ふきと呼ばれる全体的に赤色を帯びたふきもあるんですよ。

食べられないわけではありませんが、味は著しく落ちてしまうことが多いようです。

ふきを採るときには、葉柄の色にも気をつけてみてくださいね。

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道端のふきは食べても大丈夫?市販のふきとの違いを調査!

もうおわかりだとは思いますが、道端に自生しているふきはもちろん食べられます。

野生のふきは、細く短めで、かたい上にアクも強いのが特徴なんですが、その分ふきの風味を味わうことができるので、わざわざ里山や水辺に行って採取する人も多いんです^^

ただ、アクが強いということは、毒性も強いということなので、市販のものよりもしっかりと下処理(アク抜き)をすることが必要になってきます。

先程ふきの種類のところでもお伝えしましたが、市販のふきは愛知早生ふきに代表される栽培もので、ほぼ1年中出回っており、太く長く柔らかいのが特徴です。

真ん中にちくわみたいに穴が開いてるのは、こちらのふきに多く見られますね。

このようなふきはアクが少ない分風味に欠けますが食べやすく、均等な色味や太さで見栄えもいいので、料理屋さんはこちらを使っていることが多いのではないでしょうか。

そういった点で自生しているふきとはかなり違います!

自生しているふきに話を戻しますが、ふきは一般的に水持ち水はけが共に良い、日当たりのよい場所を好んで育ちます。

それと同時に乾燥や強い日差しを嫌うという習性も持っています。

なので、日陰が作られやすい里山や河原などの水気のある場所で見かけることが多いんですね。

自生しているふきを採るときに気をつけてほしいのは、その「ふきが育っている環境」です。

どんなふきも基本的には下処理をすれば食べられることは事実ですが、例えば、排気ガスの多い道や家庭や工場の排水が流れ出るような場所に生えているふきは、どのような健康被害が起こるか予測がつきません

採取する時には、そのふきが生えている環境をきちんと見るようにしましょう!

ふきと時期がかぶるハシリドコロは有毒なので食べちゃダメ!

ところで、山菜採りによくある誤食の危険性ですが、ふきにも気をつけなければいけない植物が存在します。

その名も「ハシリドコロ」

ハシリドコロはその身全体に強い毒を宿しています。その毒性はふきの毒性とは比べ物になりません

誤って食べてしまうと嘔吐や下痢に始まり、ひどいと眩暈や幻覚があらわれ、最悪のケースに至る場合もあるほどです。

厄介なことにこのハシリドコロ、芽吹いたばかりの姿がふきの花芽であるふきのとうにそっくりなんです。

芽吹きの時期が早春の2月~4月と完全にふきのとうとかぶっていることも危険な点です。

とはいえ、見分け方がないわけではありません。

ふきのとうには白い綿毛のようなものがあり、つぼみが詰まっている印象があるのに対して、ハシリドコロは綿毛はなく、赤紫に色づいた葉が詰まっていて、若干細長い印象を受けます。

ただ、どちらも丸みを帯びた花芽の姿に見えるので、慣れていない人は見分けるのが難しいと思います。

ちょっとでも不安に感じたらその芽はスルーしてしまいましょう。

また、ハシリドコロは成長すると茎をのばし葉を広げます

その葉は「うるい(オオバギボウシ)」という名の山菜に似ていて、こちらも誤食が起こる危険があるんです。

また、姿かたちがふきに似ていなくとも、生育地がふきと同じ、適度に日陰のある湿った場所なので、ふきなどを採るときに誤って触れてしまう危険性もはらんでいます。

ハシリドコロを触った手で目をこすったりしてしまうと、瞳孔が開き見え方が変わってしまったり、その手で何かを食べたりするとやはり体調を崩すリスクが高まります。

さらに、上の画像でもわかるように、ハシリドコロの花は小さい釣り鐘型で可愛らしいので、つい触ってしまいたくなりますが、絶対に手を出さないようにしましょう。

余談ですが、ふきの葉柄部分とよく似ている植物が「つわぶき(石蕗)」です。

こちらはふきと同じキク科で、問題なく食べられます。

葉っぱの色がふきよりも濃い緑色で表面がツルツルしていて、秋になると黄色い花を咲かせるのが特徴です!

ふきと同様アク抜きが必要ですが、ふきよりも歯ごたえがあるわりに筋っぽさがないので、とても美味しく食べられますよ♪

まとめ

以上、食べてはいけないふきがあるのかどうかについてお届けしました!

ずっと疑問に思っていた道端のふきは食べられるのかについて。

結論としては、食べてはいけないふきはないのだということがわかりました^^

ただし、どんなふきにも毒性はあるので、しっかりとした下処理(アク抜き)が必要なことには変わりありません。

また、毒性のある成分は根っこに集中しているので、根に近い部分からある程度のところをカットするということも忘れずに覚えておきたいポイントです!

適切な処理をすれば自生しているふきも食べられると知ることで、春の味わいを楽しむ機会も増やしてゆけるような気がします^^

ふきは数少ない日本原産の野菜。

古くから日本人が親しんで食べてきたふきを、今までもこれからも、より安全に美味しく食べるために、この記事をお役に立ててもらえたなら嬉しいなと思います(●´∀`)ノ

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