この記事では、「クエン酸を洗濯機に入れると錆びるのかどうか」についてお伝えしています^^
洗濯だけでなく洗濯槽のお掃除にも効果的と様々なメディアで紹介されているクエン酸ですが、実は洗濯機を作っているメーカーのいくつかがクエン酸の使用を「非推奨」としています。
非推奨の理由は、洗濯機内部の金属パーツが錆びる可能性があるからです。
もちろん一回でもクエン酸を洗濯機に入れたらアウト!という感じではありませんが、クエン酸を柔軟剤や洗濯槽クリーナーの代用品として常用するのは洗濯機にダメージを与えてしまうかもしれませんね。
記事後半では…
などについてもまとめているので、クエン酸を洗濯機に入れようか迷っている人はぜひ最後まで読んでみてくださいね(*・∀-)☆
クエン酸を洗濯機に入れると錆びる可能性!メーカーの意見は?
冒頭でも軽くお伝えしましたが、クエン酸を洗濯機に入れると内部の金属パーツが錆びる可能性があるとメーカー側から指摘されています。
水に溶けやすいクエン酸ですが、洗濯している時にクエン酸が溶けた水が飛び散って、そのまま流されず残ってしまった場合に問題があるのだと思います。
その飛び散った先に金属パーツがあれば、たしかに錆びてしまう危険性はありますね。
ちなみに、公式サイトや説明書などで各メーカーの意見を詳しく調べてみたところ、以下のようになっていました。
公式サイトで見つけた記述を引用しておきますね(´・∀・)ノ゚
機器内部の部品に悪影響を与えたり、運転不良につながります。
クエン酸は、洗濯槽の金属部分が、腐食してさびてしまうおそれがあります。
洗濯槽のお手入れにクエン酸はご使用いただけますが、以下の点にご注意ください。
クエン酸の正しい使用量・使用方法を確認の上、ご使用ください。
水や40℃以下のぬるま湯でクエン酸を十分に溶かしてご使用ください。
お手入れ後、クエン酸が残らないよう、水で十分にすすいでください。※ 樹脂部品はお手入れ後、水を含ませた布で拭き取り、乾いた布でから拭きしてください。
なぜか東芝さんだけはクエン酸についてはスルーしています。中立ですね。
個人的な意見としては、メーカーは違えど洗濯機を構成する基本的パーツは似たようなものだと思うので、シャープさんの注意書きを読む限り絶対に使ってはいけないというような部類ではないように感じました。
とは言え、非推奨メーカー2社の言い分も無視はできないので、あなたがお使いの洗濯機のメーカーに合わせてクエン酸を使うかどうかを決めるという判断基準ではいかがでしょうか。
とりあえず、もし洗濯機にクエン酸を使うなら、洗濯機のパーツが錆びて故障してしまわないよう最後にしっかり水で洗い流してくださいね!
クエン酸で洗濯するデメリットは錆びる以外にもあります!
ここからはクエン酸で洗濯するデメリットについて補足しておきますね。洗濯機が錆びる可能性以外にも以下のようなものがあります!
カビや酸性の汚れを落とす力はない
クエン酸は洗濯槽内に残った石鹸カスや水垢などアルカリ性の汚れを取り除くのには有効ですが、クエン酸と同じ酸性の性質を持つカビや油汚れ(皮脂汚れ)を落とす効果は期待できません。
なので、柔軟剤として少し使うのであれば良いですが、汚れを落とそうと洗剤の代わりに使うのは全くおすすめできないのです。
ナチュラルクリーニングをする場合は、汚れとナチュラル洗剤の性質の関係をよく理解することが大切になってきます^^
塩素系漂白剤と混ざると毒ガスが発生
ご存じだとは思いますが、クエン酸と塩素系漂白剤が混ざってしまうと、有毒な塩素ガスが発生するリスクがあるため注意が必要です。
日常的に洗濯にクエン酸を使っていて、どこかにクエン酸が残ったまま塩素漂白剤で洗濯槽を掃除するなんてケースがあるかもしれません。
塩素ガスはかなり危険なガスなので、このふたつは絶対に混ざらないようにしてくださいね!
適切な使用量がわかりにくい
クエン酸を使った洗濯についてはいろんなところで解説されていますが、クエン酸の使用量については結構バラバラです。
クエン酸の量が多すぎると洗濯機内にクエン酸が残ってしまう可能性が上がりますし、逆に少な過ぎると十分な効果が得られないかもしれません。
このあたりの判断が難しいですよね…。
次の見出しでも一応使い方を解説していますが、あくまでも目安として考えてもらえると嬉しいです。
それでもクエン酸を使いたい人のために使い方を解説!
それでは最後に、クエン酸を柔軟剤の代わりに使う方法について簡単にまとめておきますね!
洗濯でクエン酸を使うタイミングはすすぎの終わり頃、水がきれいな透明になったくらいです。
投入するクエン酸の量は水30Lにつき1~2g(小さじ1/3程度)が目安となります。この量はかなり少なめにしているので、もう少し増やしてもらっても大丈夫だと思います。
クエン酸を加えた後は洗濯機をそのまましばらく運転して、衣類にクエン酸が行き渡るようにしてくださいね。
その後は通常通り脱水して干せばOKです!
このくらいの濃度であればおそらく問題ないとは思いますが、念のため洗濯槽を水で洗い流しておくと安心ですね^^
クエン酸には衣類が黄ばむのを予防する効果も期待できるので、衣替えをする時などに良いかもしれませんね。
ちなみに、洗濯槽の掃除に関してはクエン酸ではなくカビを含むしつこい汚れに効果的な塩素系漂白剤、もしくは酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)の使用をおすすめします。
特にメーカー純正の洗濯槽クリーナーはかなり強力なので、あまりお掃除をしたことがないという場合はぜひ試してみてください!
▼ パナソニックの純正クリーナー ▼
まとめ
以上、クエン酸を洗濯機に入れると錆びるのかどうかについてお届けしました!
繰り返しになりますが、洗濯機にクエン酸を入れると内部の金属パーツが錆びてしまう可能性があります。
一回使ったからと言ってすぐにどうこうなるという話ではありませんが、毎日のように使っているといずれ錆びて故障してしまうおそれがあるということです。
この理由から大手メーカーではパナソニックさんと日立さんがクエン酸の使用を「非推奨」としています。
どうしてもクエン酸を使いたい場合は、使用量の目安を守って使った後に水で洗濯槽を洗い流すようにしてくださいね(`・ω・´)ノ