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油が泡立つのはなぜ?揚げ物が泡だらけになった時の対処法も解説!

この記事では、油が泡立つのはなぜなのかの理由などについてお伝えしています^^

揚げ物はボリューム感もありとっても美味しいので、老若男女問わず愛されるおかずのひとつです♪

ただ、実際に揚げ物を揚げていると、油がブクブクと泡立ってしまったことがある人も多いのではないでしょうか?

ひどい時には油の泡が鍋からあふれ出てきそうになるので、ガスコンロの火で引火しないかヒヤヒヤものです。

実は、この油が泡立つ現象にはちゃんとした理由があります。

結論からお伝えすると、油がブクブクと泡立ってしまうのは様々な理由から油の粘度が上がり、泡が消えにくくなってしまうからです。

簡単に言ってみれば、洗剤の泡が消えにくいのと同じような感じですね。

この記事では、油が泡立つのはなぜなのかを詳しく説明するとともに、泡立ってしまった時の対処法や予防法についても合わせて紹介いたします。

やっかいな現象ではありますが、原因と対処法さえ知ってしまえばおそれることはありませんよ(*・∀-)☆

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油が泡立つのはなぜなのかについて解説!

揚げ物を行う時には必ず泡が出ますが、揚げ物の時に出る泡には大きく分けて、「シュワワ〜」とすぐに消えていく泡と「ブクブク」と消えにくく泡立っていく泡の2種類があります。

本来の好ましい泡は、前者の泡の音の様に食材を油に投入したら食材の周りに細かい泡が出来ては「シュワワ〜」とすぐに消えていく方の泡です。

しかし、ご存知の通り泡が消えにくく「ブクブク」と油が泡立つことが多々あります。

冒頭でも少し触れたように、油が泡立つ理由は油の粘度が上がったことによるものです。

粘度が上がることで気泡が消えにくくなり、泡が消える前にどんどん次の泡が出てきてどんどん積み重なっていくような感じです。

このブクブクした泡が、カニが出す泡に似ていることから「カニ泡」とも例えられています。

この油の泡が鍋からあふれ出てしまうと引火の危険性があるので、危ないなと感じたら揚げ物を中断して早めに火から離してあげましょう。

温度さえ下がれば泡も次第に落ち着いてきますので^^

揚げ油が泡立つ原因をざっくりおまとめ

繰り返しになりますが、揚げ油が泡立つ理由は「粘度があがる」ことによるものです。

ここからは、油が泡立つ原因や揚げ油が粘度が上がってしまう原因について詳しくみていきましょう!

原因① 食材を多く入れすぎてしまった

ひとつ目の理由は、食材を多く入れ過ぎてしまうことです。

食材が多い分食材から水分やエキスが多く出てしまうため。必然的に水蒸気の量が増えてしまいます。その結果として多くの泡が発生してしまうんですね。

水蒸気の泡については粘度とあまり関係ありませんが、食材から出たエキスは油を汚してしまうので、どちらかと言うとこっちの方が問題です。

食材からたくさんエキスが流れ出れば、その分油の粘度が増すスピードも上がるので、短時間でもカニ泡が出てくるようになってしまいます。

また、食材の入れ過ぎは油の泡立ち意外にもデメリットがあります。

それは、温度が下がり過ぎてしまうことです。

油の温度が下がると油の粘度が増すので泡が消えにくくなりますし、揚げるのに必要な時間も長くなってしまいます。

その結果、食材同士がくっつきやすくなったり、べちゃっとした仕上がりになることもあるので、食材の量には十分注意するようにしましょう。

目安としては、お鍋の面積の1/3~半分くらいが隠れるくらいがよろしいかと^^

原因② 油が酸化して劣化してしまった

ふたつ目の原因は、油の劣化(酸化)によるものです。

油は揚げ物に使用することによって、酸化が急激に進みやすくなります。

油の酸化とは、油が空気中の酸素と結合することで、もともとはサラサラしている油も酸化が進むことで油の粘度が上昇します。

また、酸化している油はもともとの透明度がなくなり茶色く濁った色をしています。

酸化している油を使用することで、揚げ物に油の色がうつり、焦げたような揚げ物になってしまったり、食感もカラッと揚がらずベチャついてしまうこともあります。

劣化が進んでいる油は健康上でも良くないと言われていて、胸やけを起こしたり酷い場合には食中毒の原因にもなりかねません。

揚げ物として数回使用していて、カニ泡が気になる場合は使用を控えることも必要です。

原因③ 油が卵や動物性の脂質と反応してしまった

新鮮な油を使っているのに泡立つ場合には、食材の衣などに使用している卵が関係している可能性もあります。

卵に含まれている「レシチン」という成分は、油と一緒になることで泡立つ性質を持っています。

衣をつけて揚げるフライや天ぷら、卵が生地に含まれているドーナツやチュロスなどはとくに泡立ちやすくなります。

また、動物性の油脂にもレシチンと同じように泡立つ性質があります

パン粉や天ぷらの衣が薄かったり、付きが甘いことで食材の成分の流出が多くなり、泡立ちがしやすくなります。

さらに動物性の油脂は油の劣化も進めてしまうといわれています。

油の劣化を進めないためにも、しっかりと衣をつけることも揚げ物をする時のポイントです!

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揚げ物が泡だらけになった時の対処法を紹介!

油が泡立つ原因がわかったところで、次はそうなってしまった場合の対処法についてお伝えしていきます!

基本的には先程揚げた原因を排除していくだけなので、対処法と言っても難しいものではありません^^

一度に投入する揚げ物の量は少なめにする

まず、食材を入れすぎてしまって泡立ちが多い場合には、一度に揚げる食材の量を減らしてみてください。

適量は油に対して1割程度といわれていますが、よくわからない場合は先程お伝えしたお鍋の面積で考えると簡単です。

手間は掛かってしまいますが、少量ずつ揚げることが美味しく揚げ物を揚げるコツにもなりますよ♪

揚げ油を新鮮なものに取り替える

揚げ物に使用した油が新鮮なものでなく、泡だらけになってしまった場合は油の劣化が進んでいることが考えられます。

健康上にも悪影響がある場合もありえるため、もったいない気持ちはありますが一度油を捨てて新しいものに交換しましょう。

新鮮な油を使用していた場合は、油の量を足す

もともと新鮮な油を使用していたり、油を入れ替えても泡立ちが変わらない場合には、油の劣化ではなく卵の成分や動物性の脂質の影響が考えられます。

その場合は、揚げ油に油を足すことで泡立ちが抑えられます。

ただ、油を足して揚げ物を再開する場合は油の温度が下がっている状態です。

温度の低い油に食材を入れてしまうと仕上がりがベチャッとしてしまう可能性があるので、しっかりと温度を適温に上げてから調理を再開してください^^

揚げ物油が泡であふれるのを防ぐためのポイント

上記では揚げ物をしている最中にできる対処法を紹介しましたが、この見出しでは普段から出来る油の酸化をなるべく抑える方法についてお伝えしておきます。

ポイントは全部で4つあるので、出来そうなことから取り入れてみてください!

油の鮮度に合わせた揚げ物料理の献立の工夫

油の新鮮度に合わせて揚げる食材を変更することです。

新しい油を使用する時は、油を汚しにくい野菜の素揚げから始め、使用回数に応じて野菜や魚介類の天ぷら、フライやカツ、下味をつけた揚げ物の順に揚げ物料理を行うことがポイントです。

鮮度が落ちて参加した油で野菜を揚げてしまうと、油の臭いが食材にうつってしまう可能性があります。

なので、新鮮な油は味や臭いの影響を受けやすい野菜類で使い、多少劣化した油は素材の味が強いお肉やお魚につかうといった感じです。

揚げ油の保管時は必ず濾過を行う

揚げ物をした後に油を保管をするときは、食材カスや衣と一緒にオイルポットに入れると劣化が進みやすくなります。

なので、必ず一度濾過してからオイルポットで保管するようにしましょう。

わたしのおすすめは濾過フィルターのついたオイルポットです!

性能の高い濾過フィルターを使えば、細かい汚れもしっかり取り除くことができますよ^^

密閉容器に入れ冷暗所に保管する

保管方法としては、なるべく酸化を進ませないことがポイントです。

空気に触れないような密閉出来る容器に入れ、光があたらない冷暗所で保管することで酸化を遅らせることができます。

繰り返し使うのは2~3回程度まで

また、油は繰り返し使えば使うほど劣化が進んでしまうため、繰り返しの使用は多くても2〜3回程度にとどめておくことが大切です。

これはオイルポットできちんと濾過していても同じことなので、濾過しているからと言って使い続けることはできません。

これも繰り返しになりますが、劣化した油は基本的に体にとって悪いものです。

もったいないと感じるかもしれませんが、最初からカニ泡が出るような油は使わないようにしてくださいね!

まとめ

以上、油が泡立つのはなぜなのかについてお届けしました!

揚げ油がブクブク泡立つのは、油が劣化して粘度が上がるからです。

ざっくりまとめると、

  • 一度に大量の食材を投入することで水蒸気による泡が多く発生してしまう
  • 劣化(酸化)している油は粘度が高いため、ブクブクと消えにくい泡ができる
  • 卵の成分や、動物性の脂質は油を泡立たせる性質がある
  • のような感じになります!

    また、油の新鮮度で献立の工夫を行ったり、保管方法に気を付けることで油の劣化を遅らせることが出来るので、是非取り入れてみてください。

    安全に美味しく揚げ物料理を楽しむための参考になれば嬉しいです^^

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