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松ぼっくりを水につけると閉じる理由!開く仕組みもわかりやすく解説!

この記事では、松ぼっくりを水につけると閉じる理由や仕組みについてお伝えしています^^

秋や冬になるとよく地面に落ちている松ぼっくりですが、よく見てみると、開いた状態のものだけではなく、ギュッと閉じている松ぼっくりを見かけることがあります。

松ぼっくりは水に濡れるとギュッと閉じてしまう性質があり、その性質の目的は種を濡らさないように守ることにあります。

記事本文では、松ぼっくりを水につけると閉じる理由をもう少し詳しく触れるとともに、開く仕組みについてもわかりやすく説明していきます!

松ぼっくりの疑問の解決や自由研究の参考にしてもらえたら嬉しいです(*・∀-)☆

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松ぼっくりが水につけると閉じるのは種を守っているから

冒頭でもお伝えした通り、松ぼっくりを水につけると閉じてしまう理由は、中に入っている種を守るためなんです。

では、なぜギュッと閉じることが種を守ることになるのか、そのあたりについて詳しくみていきましょう!

あなたが普段口にするリンゴなどの果物は、被子植物と言って種(種子)を実(子房)の中で育てて成熟させます。

しかし、松を含むスギやヒノキなどの裸子植物は、受粉後に種になるもの(胚珠)が剥き出しになっていて、被子植物の子房のような種を守ってくれる物はありません

そのため、まだ未成熟な種が風などで勝手に飛ばないように、守るための仕組みが必要になります。

その、松の種を守るための役割を担っているのが松ぼっくりで、正式には「松かさ」と呼ばれています。

松かさのような果実を球果と呼び、閉じている時はうろこの様にぴったりとくっつき中の種を守っています。

このうろこのようなもの1枚1枚を「鱗片(りんぺん)」と呼びます。

まだ木の枝についている緑色の松ぼっくりの中では、鱗片の下の方で1枚の羽のついた種子を育てています。

そして、種子が成熟すると松ぼっくりのカサ(鱗片)が開き、風に乗せて種を遠くに飛ばす仕組みとなっています。

種を遠くに飛ばすためには空気が乾燥していることがとても大切で、反対に湿気が多かったり、雨の日には種を遠くに飛ばすことが出来ません。

そのため、種を濡らさないよう雨などの湿気が多い日には再びカサを閉じて、種を濡らさないようにしているんですね!

シンプルですが、実に理にかなった湿気対策ですね。自然の力は偉大です^^

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松ぼっくりが開く仕組みをわかりやすく解説!

ここまでは、松ぼっくりのカサが水に濡れると閉じる理由を紹介しましたが、次はその仕組みについて解説していきましょう!

実は、松ぼっくりの鱗片(りんぺん)は内側と外側で異なる2種類の繊維から出来ています。

松ぼっくりはこの2種類の繊維の収縮率(縮む幅の差)の違いによって、カサを開いたり閉じたりすることができるのです。

大きく収縮するのは外側の繊維で、乾燥によって縮まり、外側が内側の繊維より短くなることで、鱗片が外向きに引っ張られカサが開きます。

これが松ぼっくりが開く仕組みなんです^^

反対に、雨が降ったり水につけることで鱗片の外側の繊維は水分を吸収し、縮んでいた繊維が元に戻り、松ぼっくりはカサぴったりと閉じることができます。

ちなみに、種を飛ばした後も松ぼっくりの仕組みはそのまま残っているので、水につけることで松ぼっくりが閉じる姿を見ることができます(^^)

その後、晴れた日に2〜3日放置していると、松ぼっくりは乾燥してまたカサが開いてきますので、その様子も観察すると良いですね。

短時間でその変化を見たい場合は、ドライヤーなどを使って乾かすやり方もあります。

あまり近づけると焦げてしまう危険性があるので、距離を取って温風を当てるか、冷風モードでじっくり乾燥させると良いでしょう。

あ、電子レンジでも乾燥させられますが、松ぼっくりは結構臭いが強いのでレンジの中に臭いがのこってしまう可能性大です。

そうなったら次に使う時に大変なので、できれば電子レンジでの乾燥は避けた方が無難だと思います。

松ぼっくりの自由研究で押さえておきたいポイント

最後におまけとして、松ぼっくりの性質や仕組みを自由研究のテーマに選んだ場合に押さえておきたいポイントについて紹介します!

わたしのおすすめは、解説した理由や仕組みの説明とともに、子供が本物の松ぼっくりを拾って実験してみるということです。

ただ実験をするだけではなく、松ぼっくりを探すところから始まるので、宝探しのようなワクワク感も得ることができます。

苦労して見つけた松ぼっくりを使った自由研究なら、おのずと力が入ることでしょう(●´∀`)ノ

さて、松ぼっくりは秋や冬にならないと拾えないと思う方も多いかもしれませんが、実は松ぼっくりの時期は決まっておらず、秋冬以外でも種を飛ばし終えたら落ちてきます。

松ぼっくりが秋や冬に多いのは、空気が乾燥していて種が飛ばしやすいからなんです。

なので、松ぼっくりは秋や冬以外にも一年を通して見つけることができます♪

実際に松ぼっくりを観察したり実験をしてみると、

  • 松ぼっくりによっては種子が中に残っていることがあるので、種についているプロペラのような羽も実際に見ることができる
  • 水に濡らして実験することで、閉じたり、乾燥して開いていく経過の鱗片の動きを実際に見られる
  • 水に濡らして小さくした松ぼっくりをペットボトルの中に入れ、1週間ほどかけて乾燥させる。開いた後はそのままでは出せないので、発表時の最初に見せるとインパクト大!
  • など、自由研究の内容に取り入れられることが自然と多くなりますヽ(*´∀`)ノ

    また、生活の中で松ぼっくりの様に濡れたり乾いたりすることで、長さや大きさが変わるものを探してみるのも面白いですね♪

    とにかく、知識だけではなく実際に松ぼっくりに触れて体験してみることが大切です!

    閉じる途中や開く途中の画像をたくさん撮影しておけば、まとめた時に見応えのある自由研究になりますよ^^

    まとめ

    以上、松ぼっくりを水につけると閉じてしまう理由とその仕組みについてお届けしました!

    要点を以下にまとめておきますので、おさらいしてみてくださいね♪

  • 松は被子植物の果物のように種を守ってくれるものがない裸子植物
  • 松ぼっくりは松の種が成熟するまでカサを閉じて種を守り、成熟後は種子を遠くに飛ばすためカサを開く
  • 雨の日など種が遠くへ飛ばない時は、種が濡れないように再びカサを閉じて、種を守る役割をしている
  • カサの開閉は、鱗片(りんぺん)の構造によるもので、収縮率の異なる2種類の繊維が外の水分の量に反応して、長さを変えることで行わる
  • その仕組みは種を飛ばして役割を終えても残り続けるので、松ぼっくりを拾ったらぜひ実験してみてください。

    きっと、素敵な自由研究になりますよ(●´艸`)

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