この記事では、洗濯機にハイターを入れると壊れるのかどうかについてお伝えしています。
ハイターと言っても種類がたくさんありますが、「キッチハイター」を洗濯槽洗剤の代わりとして使うのはあまりおすすめできません。
キッチハイターは成分的に混ぜると泡立ってしまうので、洗濯機を発売しているほとんどのメーカーが非推奨としています。
また、防錆剤が入っていないのも気になるところですね。
ただ、同じハイターシリーズでも「衣類用」のハイターなら使っても大丈夫なようです(理由は後述します!)。
ちなみに、ハイターには洗濯槽用のものもあるので、こういった洗濯槽の掃除に特化した製品やオキシクリーン(酸素系漂白剤)を個人的にはおすすめします。
もしくは、メーカー純正の洗濯槽クリーナーを選ぶと安心ですね!
記事本文ではさらに突っ込んで、ハイターシリーズとその他の洗濯槽洗剤の成分を比較し、どうして洗濯機にキッチハイターが良くないのかをまとめてみました。
目の前にあるキッチハイターを洗濯機に投入しようか迷っている人は、ちょっと手を止めてこの記事を読んでみてくださいね(*・∀-)☆
※ この記事は、「縦型洗濯機」を想定した内容になっています。ドラム式洗濯機に関してはあまり情報がなかったので、安易にハイターを使わずドラム式洗濯機に対応した洗濯槽クリーナーを使うようにしましょう!
洗濯機にハイターを入れると壊れるのか調べてみた!
冒頭でも軽くお伝えしましたが、洗濯機にキッチンハイターを入れるのはおすすめできません。有名メーカーはほぼ全て非推奨です。
一回使ったら即壊れるような感じでもありませんが、洗濯機の運転中にブクブクに泡立って途中で排水されたり、洗濯機内部の金属部品にダメージを与える可能性があるようです。
洗濯槽掃除でハイター一袋入れたら泡がものすごいことになった pic.twitter.com/6zNVyugMyB
— メグミ (@megumilifeno2) May 25, 2015
おそらくこんな感じになってしまうのを懸念しているのでしょう。たしかに嫌ですね…。
メーカーとしては基本的に自社ブランドの純正クリーナーを使うことを推奨しています。こんなやつですね。
調べたところ、市販の洗濯槽クリーナーよりも濃度が高いようです。
値段が高いのがネックですが、市販の洗濯槽クリーナーと比較するとすごく汚れが落ちるという内容の口コミが多いので、頑固な汚れには試す価値アリですね!
ちなみに、冒頭部分で同じハイターでも衣類用のものであれば使っても大丈夫だとお伝えしたのは、パナソニックさんの公式サイトにそのような表記があったからです。
黒カビを予防するために、槽乾燥(週1回程度)と、衣類用の塩素系漂白剤で槽洗浄(月1回程度)をしてください。
また、洗濯物に茶褐色・黒い汚れが付いたり、臭いが気になる場合は、別売品の洗濯槽クリーナーで槽洗浄をしてください。
先程紹介した純正の洗濯槽クリーナーが頑固な汚れ用で、週一回のお手入れ用として使うのが衣類用漂白剤という立ち位置のようですね。
「衣類用漂白剤」にはハイターのような塩素系の他に酸素系漂白剤もあるのでどっちのことを指しているのかはっきりしませんが、純正クリーナーが塩素系なので同じ塩素系であるハイターも大丈夫だろうという考えに至りました。
簡単にまとめると、洗濯機にハイター入れるとすぐ壊れるわけではありませんが、泡々になってエラーを起こしたり、内部パーツにダメージを与える可能性があるということですね。
すぐには壊れないけど、ずーっと使ってると壊れる可能性はあるという感じで理解しておけば良いのかなと思います!
ハイターの成分を調査!洗濯槽クリーナーと何が違う?
主題の結論としては「洗濯機にキッチンハイターはおすすめできない」なんですが、どうしてキッチン用はダメで衣類用はOKなのかという部分が気になった人もいるんじゃないでしょうか。
この答えとしてはキッチンハイターには泡立ちやすい成分が入っているからなんですが、せっかくなのでメーカー公式の純正クリーナーと市販の塩素系の成分も調べて以下の表にまとめてみました。
成分 | 濃度 | デメリット | ||
---|---|---|---|---|
キッチンハイター | ・次亜塩素酸ナトリウム ・水酸化ナトリウム ・界面活性剤 | 高い | ・泡立ってしまう ・防錆効果なし | |
衣類用ハイター | ・次亜塩素酸ナトリウム ・水酸化ナトリウム | 高い | ・防錆効果なし | |
洗濯槽クリーナー (市販) | ・次亜塩素酸ナトリウム ・防食補助剤(ケイ酸塩) ・水酸化ナトリウム ・界面活性剤 | 低い | ・純正と比較すると効果が弱い | |
洗濯槽クリーナー (メーカー純正) | ・次亜塩素酸ナトリウム ・防食補助剤(ケイ酸塩) | 高い | ・値段が高い |
ハイターシリーズと洗濯槽クリーナーの違い
まず、ハイターシリーズと洗濯槽クリーナーの大きな違いは、防錆剤(ケイ酸塩)が入っているかどうかの違いになります。
その名の通り、サビを防止する成分ですね。ステンレスは錆びにくい性質ですが、塩素系の成分に触れていると変色してサビてしまうことがあります。
洗濯槽も例外ではなく、場合によってはサビてしまう可能性があるので、そうならないために洗濯槽クリーナーには防錆剤が含まれているんですね。
洗濯機にハイターを使うと金属部品にダメージを与えてしまうというのはおそらくこの部分が関わっているのだと考えられます。
次に、キッチンハイターには泡立ちやすい「界面活性剤」が含まれています。界面活性剤は汚れを落としやすくする成分ですが、性質上どうしても泡立ちやすくなってしまいます。
これがメーカーが第一におすすめしない理由として挙げている泡々の原因ですね。
衣類用ハイターにはこの成分が入っていないので、洗濯機クリーナーの代用品として使ってもOKとなるのだと思います。
メーカー純正クリーナーと市販の洗濯槽クリーナーの違い
メーカー純正クリーナーと市販の洗濯槽クリーナーの違いは次亜塩素酸塩の濃度と界面活性剤の有無になります。
記事の上の方でお伝えしましたが、メーカーの洗濯槽クリーナーと市販の洗濯槽クリーナーを比べると、その濃度に大きな違いがあります。
なので、メーカー純正のクリーナーの方が効果が高いんですね。
次に界面活性剤についてですが、市販の洗濯槽クリーナーには界面活性剤が含まれいる製品と含まれていない製品があるようです。
含まれているからと言ってキッチンハイターのように泡々になってしまうような量ではないと考えられるので、その点は無視してもらって大丈夫です^^
補足になりますが、市販の洗濯槽洗剤やハイターに含まれている「水酸化ナトリウム(アルカリ剤)」は製品の質を維持するために添加されている成分とのことです。
水酸化ナトリウムがメーカー純正のクリーナーには入っていない理由は調べてもよくわかりませんでした(´Д`。)
Check! ⇒ 2023.9.2追記 洗濯系のまとめ記事を作りました!まとめ
以上、洗濯機にハイターを入れると壊れるのかどうかについてお届けしました!
ネット上には洗濯機のお掃除にハイターを使うことをすすめている記事もありますが、実際に調べてみると界面活性剤の影響で泡立ってしまいエラーが出てしまう可能性があることがわかりました。
また、キッチンハイターには防錆剤が入っていないため、長期間使っていると洗濯機内部の金属部品にダメージを与えてしまう可能性もあります。
これらのことを考えると、ハイターを洗濯機に使うのはとてもじゃないですがおすすめできません!
ただし、同じハイターでも衣類用のハイターは界面活性剤が入っていないので、こまめなお掃除には使っても大丈夫なようです(防錆剤が入っていない点は気になりますが)。
やはり洗濯槽のお掃除にはそれに特化した市販品を選ぶか、メーカー純正のクリーナーを使うのが賢い選択と言えそうです^^