この記事では、菜の花の食べ過ぎは体に悪いのかという疑問についてお伝えしています^^
菜の花は春を代表するお野菜ですが、独特の苦味があるので食べ過ぎても大丈夫なのかと心配になる人も多いかと思います。
結論からお伝えすると、菜の花を食べ過ぎると…
などの症状を起こす可能性があります!
と言っても、これは菜の花に毒素があるとかそういうのではないのでご安心ください。
ちなみに、大人の一日の摂取量は1/2束くらいが目安になります^^
記事本文では、菜の花の食べ過ぎで起こる可能性がある症状について詳しく解説するとともに、菜の花の栄養素や調理法などについてもまとめてみました。
菜の花について詳しく知りたいぞという人は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね(*・∀-)☆
菜の花は食べ過ぎ注意?毒性や一日の適量をチェック!
冒頭でも軽く触れましたが、一度に菜の花を食べ過ぎてしまうと、おなかが緩くなったり、人によってはアレルギー症状を起こしてしまう場合があります。
重要なのでもう一度書きますが、これらの症状は菜の花に毒素があるからではなく、菜の花に含まれている栄養素や、食べた人の体質が原因となるものです。
ひとつずつ、もう少し詳しく解説してみましょう(´・∀・)ノ゚
お腹が緩くなる
菜の花を食べ過ぎてお腹が緩くなったりするのは、菜の花が「不溶性食物繊維」を豊富に含んでいるからです。
水に溶けやすい水溶性食物繊維に比べて、不溶性食物繊維は水に溶けにくく、胃や腸の中で水分を吸収し膨らんで腸を刺激してしまいます。
そのため、菜の花を食べ過ぎてしまうと消化不良を起こしたり、腸を過剰に刺激してお腹が緩くなったりしてしまうことがあるのです!
もし菜の花を食べた人がもともと胃腸の弱い人だった場合、お腹が緩くなるのを通りこして下痢になってしまうことも考えられます…。
アブラナ科アレルギー
あまり多くはないようですが、菜の花はアブラナ科の仲間なので、これらの野菜に対してアレルギーがある場合は、発疹やかゆみなどのアレルギー症状を起こしてしまう可能性があるようです。
身近なところで言うと、キャベツやブロッコリーなどもアブラナ科のお野菜なので、今までこれらの野菜を食べてアレルギー反応が出たことがある人は、菜の花にも注意した方が良いかもしれません。
菜の花を食べて比較的すぐ(30分以内くらい)喉のかゆみなどを感じた場合は、アレルギーを持っているかもしれないので、食べるのをやめた方が良いでしょう。
万が一、症状がひどくなるような場合は、すぐに医療機関で診察を受けるようにしてください!
一日の摂取量
このように菜の花の食べ過ぎには注意が必要ですが、そもそも菜の花の一日の摂取量の目安がわからなければ気をつけようがありませんよね^^;
まず、菜の花には食物繊維が含まれているだけでなく、「カロテン」も豊富に含まれています。
菜の花100gに対してカロテンは2200μg~2600μgほど含まれているのですが、大人の場合、一般的に一日のカロテン摂取量の上限は3000μgまでと言われています。
これを元に考えると、菜の花の一日の摂取量は1/2束を目安にするのが良さそうです!
ちなみに、子どもの場合は大人に比べてカロテン摂取量の上限が低くなっていますので、栄養が豊富だからと言って一度にたくさん食べさせないようご注意ください。
菜の花に含まれる栄養素は?ざっくり解説してみました!
菜の花には食物繊維やカロテンが含まれているとお伝えしましたが、実はそれ以外にも栄養素が含まれています。
ここでは菜の花の栄養素に加えて、菜の花が持っている栄養素について簡単にまとめてみました^^
菜の花の栄養素について
菜の花100gあたりに含まれる栄養素は…
などがあります(´・∀・)ノ゚
※ 菜の花の品種によって違いがあるようなので、あくまでも目安程度にお考えください。
ご覧の通り、様座な栄養素が含まれていますが、特にビタミンC・カロテン・カルシウムの含有量はかなりのものになります!
また、ミネラル群が豊富なのも菜の花の特徴ですね^^
菜の花を食べるメリットについて
菜の花に含まれるビタミンCやカロテンは免疫力を高めてくれるので、風邪などの予防につながるかと思います。
カロテンは必要とされる分だけが体内でビタミンAに変換され、残りは抗酸化作用として働きますので、動脈硬化の防止やアンチエイジングなどの効果も期待がきそうです♪
菜の花の栄養素を逃さない調理方法!おすすめレシピも紹介!
上記でお伝えした通り、菜の花には多くの栄養素が含まれていますが、それらを逃さないためには正しく調理することが大切です。
この見出しでは、菜の花の下処理(下茹で)のポイントや、手軽に作れる美味しいおすすめレシピを紹介していきます♪
まずは、基本となる菜の花の下処理の方法から解説していきます!
菜の花の下処理方法
菜の花は茎の乾いている部分(2cm程度)を切ってから、水を張ったボウルに30分くらい立てておきましょう。
水につけておくことで葉が開き、瑞々しい食感を楽しむことが出来ますよ♪
手順② 流水で洗って水気を切る
菜の花の場合、根本やつぼみ周辺に汚れがついていることが多いので、見落とさないよう流水でキレイに洗い流しましょう!
ここまでできたら、茹でた後菜の花を冷やすためにボウルに冷水を入れておいてください。
手順③ たっぷりのお湯で茹でる
大き目のお鍋にたっぷり水を入れて火にかけ、塩を少量入れて沸騰させます。塩の量は水1.5lに対し小さじ1~1.5くらいが目安です。
沸騰したら、まず茎の方だけをお湯に入れて、そのまま30秒程度待ちます。時間がたったらそのままぐぐっと下に押しつけながら菜の花全体をお湯に沈めましょう!
この状態で40~45秒程度茹でればOKです。あまり長く茹でると食感が悪くなるので、長くても1分以上は茹でないようご注意ください。
手順④ 冷水にとる
茹で上がった菜の花を先程用意した冷水に取って粗熱を取りましょう。こうすることで菜の花が色落ちするのを防ぐことができますよ!
水につけ過ぎるのも風味が飛んでしまう原因になるので、粗熱が取れたら次の手順に進んでくださいね。
手順⑤ 手で水気を絞る
水からあげた菜の花は根本を上にして揃え、上から下に向かって絞っていきましょう。
余分な水分が残っていると味付けした時に薄くなってしまうので、ある程度力を入れながらしっかり目に絞るのがポイントです^^
後は、作る料理に合わせてカットすれば下処理完了です♪
菜の花のおすすめレシピ① 菜の花のおひたし
菜の花はおひたしにすることで、香りとほのかな苦味を存分に味わうことができます。菜の花を味わう最もスタンダードな食べ方ですね!
まず、菜の花は下処理を行い半分くらいの長さに切っておきます。この時ゆで汁は捨てずに1/2カップくらい取っておき、醤油とみりんを加えてだし汁を作りましょう。
下茹でをした菜の花を容器に入れ、だし汁を注いだら完成です。
すぐに食べてもいいですし、冷蔵庫で10分から15分くらい冷まして食べれば味が染みてさらに美味しくなりますよ。
ちなみに、だし汁に練り辛子を加えればピリリとした辛さが菜の花の旨味をさらに引き立ててくれます^^
菜の花のおすすめレシピ② 菜の花具だくさんスープ
菜の花にはビタミンCなどの水溶性ビタミンが含まれていますので、スープにして汁ごと一緒に食べれば栄養素を無駄なく摂取することが出来ます!
菜の花は下処理をせずに水洗いして、5cm程度の長さにカットします。
ベーコンを7~8mm幅にカットしたら、鍋にオリーブオイルを敷いて軽く炒めて水を加え、沸いたら醤油と塩で味を整えましょう。
そこに菜の花を入れて1分程度加熱した状態でで火を止めます。加熱しすぎてしまうと葉が柔らかくなってしまいますので、すぐに器に盛りつけてくださいね。
お好みで粗挽き胡椒をパラッと振りかければ完成です♪
菜の花のおすすめレシピ③ 菜の花のパスタ
菜の花に含まれているカロテンは油と一緒に摂取することで体内に吸収されやすくなるので菜の花のパスタもおすすめですよ♪
フライパンでオリーブオイルを熱したら、細かく刻んだにんにくと鷹の爪を炒めて香りを出しましょう。にんにくが少し焦げる程度が目安です。
香りが立ってきたら、ベーコン、菜の花の茎、菜の花の葉の順番に炒めていき、パスタのゆで汁をお玉一杯分加えてから鶏がらスープと醤油で味を整えます。
そこに茹で上がったパスタを加え、軽く混ぜ合わせれば完成です。パスタを少し固めに茹でて、フライパンで1分程度煮込むと味がよく染み込みますよ^^
美味しいだけでなく見た目も鮮やかですので、わたしも春になるとよく食べているパスタです♪
まとめ
以上、菜の花の食べ過ぎによる影響や栄養素、調理のコツなどについてお届けしました!
菜の花には毒素などはありませんが、食物繊維を多く含んでいるので食べ過ぎるとお腹が緩くなってしまう場合があります。
また、菜の花はアブラナ科に属するので、アブラナ科のお野菜にアレルギーがある人が食べると発疹やかゆみなどの症状が出ることもあるようです。
カロテンの含有量から考えると、大人が食べる量ととしては一日に半束くらいが良さそうです。子供の場合はさらに少なくした方が良いかもしれません。
菜の花はビタミンやカロテンなどのミネラル群が豊富に含まれているのが特徴ですが、栄養素を吸収するためには正しく下処理を行うことが大切です。
おひたしにすれば菜の花の香りとほのかな苦味を楽しむことが出来ますし、スープやパスタにすれば美味しいだけでなく、栄養素もしっかり摂ることが出来ます^^
柔らかい葉と色鮮やかな菜の花を食べて、春を感じてみてください♪