この記事では、タラの芽の葉っぱはたべれるのか?についてお伝えしています^^
山菜の王様として不動の人気を誇る「タラの芽」。
ひとからいただく機会も多い山菜ですが、成長するにつれて葉が大きくバサバサと開いていくので、もらった時には葉っぱだらけの印象になることも。
こうなってくると食べれるのか、食べれても美味しいのか、不安になりますよね。
結論からお伝えすると、タラの芽の葉っぱはかなり大きくなっても食べれます!
完全に葉が開いて育ち切ってしまったものは食感がかたくなり、苦みも強くなるため食べるのには適しませんが、ある程度までなら下処理や調理法によって美味しく食べることが可能です^^
また、タラの芽の葉っぱの部分には、タラの芽と同様の栄養素が豊富に含まれています。
カリウムや葉酸をはじめとするミネラル、たんぱく質やポリフェノール、食物繊維などたくさんの栄養素を摂ることができます。葉っぱにも独特の苦みがありますが、新芽の場合と同じように毒性はなく、むしろいいことだらけの食材なんですよ♪
今回はタラの芽の葉っぱが食べれるのかについて解説するとともに、
などについてもまとめているので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね(*・∀-)☆
タラの芽の葉っぱは食べれるけどサイズには要注意!
冒頭ではタラの芽の葉っぱは食べれるとお伝えしましたが、「サイズ」には気をつける必要があります。
タラの芽は大きくなるほどに、茎や葉はかたく、苦みも強くなっていきます。
成長するにつれ茎が伸び、鳥の羽根のように葉っぱが開いてきて、枝のような見た目になっていくんですね。
好みにもよりますが、もうここまでくると食べても美味しいとは言えないかもしれません。
山野に生えているものを山菜採りで採る場合、スーパーに並んでいるずんぐりふっくらしたものと違って、茎がスッと伸びて葉が多い印象のものが多いと思います。
これは点
が原因です(´・∀・)ノ゚
こっちの芽がちょうどいいと思うと、あっちの芽は伸びてる、なんてことがよくあるわけです。
でもそれが野生の山菜ならではの特徴でもあって、伸び始めたタラの芽は独特の苦みを帯び、葉先は赤く色づき天然のポリフェノールが増していきます。
ポリフェノールは強い抗酸化作用があり老化防止に役立ったり、コレステロールを下げる働きがあると言われている栄養素です。
茎が伸びて葉が開き気味のタラの芽の方が苦みが強くて美味しいという人も多いですが、苦みやエグみはポリフェノールなどの健康成分ですから、実は栄養も摂れて一石二鳥だったりするわけです^^
そもそもタラの芽の豊富な栄養素は葉っぱにまで行き渡っているため、葉っぱを食べないのは逆にもったいないんです。
それに、開き始めた葉には茎の食感がほどよく残って、心地いい歯ごたえを感じることもできますよ。
葉っぱは若ければ若いほど食感が柔らかく、ほどよい苦みが味わえますが、大きくなってしまった葉っぱも、ある程度までならアク抜きをしたうえで調理をすればとても美味しく食べられます。
もちろん毒性もありませんので安心して食べてくださいね。
大きくなればなるほど、アクが強く、かたくなるので、くれぐれも下処理(アク抜き)は忘れずに!
タラの芽の葉っぱは栄養満点!ざっくり紹介します!
タラの芽にはたくさんの栄養素が含まれていることを、先ほどちらっとお伝えしました。
その栄養の種類は新芽も成長したものもほとんど変わりはありませんが、特に葉に関しては光合成をする組織ということもあり、より栄養成分が多く含まれているという説があるんです。
一般的に葉は、光合成を進行させる成分のたんぱく質、脂質、ビタミンなどをはじめ、光合成産物の糖やでんぷんなどの割合が高いそうです。
つまり、葉っぱを食べるということは、タラの芽の栄養をたっぷり摂れるということ。
そのなタラの芽は、カリウム、葉酸、βカロテン、脂溶性のビタミン(A、E、K)などが代表的な栄養素です。
これに加えて、特に注目したい成分が、
の3つとなります(´・∀・)ノ゚
ちょっと詳しく見ていきましょう^^
ポリフェノール
タラの芽は大きくなるにつれ葉の先が赤く色づいていきますが、まさにそれがポリフェノールが含まれている証。
多くの植物が様々な色や形で持っている天然成分で、タラの芽では苦みや渋みの元となる成分でもあります。
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、細胞の酸化や老化を防いでくれるばかりでなく、コレステロール値を下げて動脈硬化の予防効果も期待できます♪
また、免疫を活性化させる効果があるとも言われていて、とてもポテンシャルが高い栄養素として注目されています。
サポニン
天然の界面活性剤とも言われている成分で、特にタラの芽に含まれているのはエラトサイドと呼ばれるサポニンの一種。
このサポニン、特に注目されている理由は糖の吸収抑制作用で、糖尿病の薬と同じ働きをしてくれる効果があると言われているほど。
サポニンが糖尿病や肝臓病に使われる「薬効成分グリチルリチン」とそっくりな働きをするためなんだそうです!
インスリンそのものを下げる働きはないのですが、腸や小腸での糖の吸収を阻害し、血糖値の急激な上昇を防いでくれるという理屈ですね。
また、サポニンは脂肪消化酵素(リパーゼ)に作用して脂肪の吸収を抑えてくれる効果や、ポリフェノールと同様、細胞の老化防止にも効果があるとされていて、近年注目されている成分です。
ただし、サポニンは摂りすぎると下痢や嘔吐などを起こす可能性があるので、タラの芽の食べ過ぎにはご注意ください!
食物繊維
これはご存知かもしれませんが、食物繊維は腸の蠕動運動を活発にすることで食欲抑制効果や便の排出を促す働きがあると言われています。
また、血糖値の急激な上昇を抑え、生活習慣病を予防する働きも期待できるとのことです!
タラの芽は葉も茎も併せてほかの野菜に比べて食物繊維が豊富なんですよ~。
ただ、タラの芽に含まれる食物繊維は、水溶性のものよりも不溶性のものが多く含まれているので、海藻などで水溶性食物繊維を補ってあげるとバランスがさらに良くなります。
食物繊維はカリウムの利尿作用とあわせて、むくみ防止にも効果がありそうですね♪
こうして見ていくだけでも、タラの芽には身体を健康に保つ栄養素がしっかりと入っていることがわかるかと思います。
お伝えしている栄養素は、タラの芽が新芽であればあるほど豊かに含まれていると言われていますが、葉っぱはもちろんのこと、タラの木全体でみても薬効は強いようです。
タラの芽のすごさに気付いた人々が、同じく栄養豊富なタラの木の樹皮や根も「漢方薬」や「お茶」として利用してきたほど。
最近では、タラの芽の葉っぱを煎じたお茶も人気だったりします。薬草のような独特の風味はありますが、サッパリとした後味がクセになるお茶なんです!
一年を通して、タラの芽の葉っぱの栄養を摂りたい方にはおすすめですよ^^
タラの芽の葉っぱの食べ方!おすすめレシピアイデアを紹介!
最後に、タラの芽の葉っぱに特化したおすすめ料理をいくつか紹介しますね!
少し成長して大きくなった葉っぱを想定しているので、下処理(アク抜き)をすることが前提となっている点だけご注意ください!
タラの葉っぱの菜飯
タラの芽の葉っぱを刻んだものを、油と醤油などで炒め、あったかご飯とサックリ混ぜ合わせるだけ。
たったこれだけの料理なんですが、とっても風味豊かな「菜飯」に仕上がります!
タラの芽の葉っぱを刻むことによって香りが引き立ちますよ。
醤油にみりんや砂糖を混ぜて、甘辛く味付けしても美味しいこと間違いなし(●´艸`)
タラの葉っぱの味噌汁
料理するのが億劫な時は、タラの葉っぱを青菜代わりに「味噌汁」に入れちゃいましょう!
アク抜きしたものは苦みが抑えられ、味噌と合わせることによって甘みが感じられます。
タラの葉は濃い味付けにもよく合うので、個人的には塩気が強い赤味噌がコクがあっておすすめです♪
お味噌汁なら柔らかく仕上がるので、すこし成長しすぎた葉っぱにも最適な一品ですよ!
ブロックベーコンのタラの葉巻き
シンプルながらボリュームのある一品に仕上がるのが嬉しい「タラの葉巻き」。
お好みの大きさにカットしたブロックベーコンを、タラの葉っぱで巻いて焼くだけなので誰でも簡単にパパッと作れちゃいます。
ベーコンの塩気がタラの葉の苦みをわかりにくくしてくれますし、しっかり焼くことで香りも立ちます♪
フライパンの上で転がすように焼くと、タラの葉にほどよく焦げ目がつきますよ。お好みでタラの葉っぱを何枚か重ねて巻いてもいいかもしれませんね!
春を感じるタラの葉っぱピザ
タラの葉っぱをピザ生地に乗せて焼いた「タラの葉っぱピザ」。
マルゲリータや和風ピザなど、シンプルな具材と味付けのピザにアクセントとして加えるとコク深い味わいになります。
アレンジとして、他の山菜やタケノコなどを加えれば、さらに春を感じられますよ~♪
葉っぱ部分だけでなく、葉っぱを茎ごと下処理したものを乗せて焼くのもおすすめです。
タラの葉っぱの天ぷら
葉っぱだけを「天ぷら」にしても、タラの芽はやっぱり美味しいんです。
葉っぱは特に大葉の天ぷらのようにカラッと揚がるので、香ばしく歯触りがとっても良いんですよ。
市販のてんぷら粉でも十分美味しいですし、小麦粉に同量の片栗粉を入れてもサクッとした食感に仕上がります!
葉っぱがそれほど成長していなければ、タラの芽の天ぷら同様、アク抜きなしでも大丈夫です。
まとめ
以上、タラの芽の葉っぱは食べれるのかについてお届けしました!
タラの芽の葉っぱはある程度大きくなっていても、下処理(アク抜き)をすれば全然食べられます。
食べられるということがわかっていれば、タラの芽をいただいた時に不安にならずに済みますね!
ただし、気をつけたいのはそのサイズ。
あまりに成長しすぎているものだと、アクも強くなり食感もかたくなるのであまり美味しく食べられなくなってしまいます。
葉の大きさには十分注意し、必要そうならき下処理をしてからいただきましょう(´・∀・)ノ゚
わたしはタラの芽の葉っぱにもポリフェノールなどの豊富な栄養素が含まれていることを知ってから、タラの芽をできるだけ無駄なく調理したいと思うようになりました。
タラの芽の葉っぱを手に入れたら、今回ご紹介した食べ方もぜひ試してみてくださいね♪