この記事では、たけのこのえぐみは体に悪いのかどうかについてお伝えしていきます^^
旬の時期にはとても美味しいたけのこですが、下処理をしていざ食べようと口に入れたら、たけのこ特有のえぐみが残っていた…なんて失敗がたまにあります。
このまま食べても大丈夫?体に悪いことはない?と心配になってしまいますよね。
実際のところ、たけのこのえぐみは少し食べたくらいで問題になるようなことはありません。
ちなみに、たけのこのえぐみにはふたつの成分が関係していて、ポイントを押さえた食べ方をすれば何の心配もいりません♪
本文では、このたけのこのえぐみに関係しているふたつの成分についても詳しく説明しています。
たけのこのえぐみが残ってしまう原因と対処法も書いていますので、ぜひ最後までチェックしてみて下さいね(*・∀-)☆
たけのこのえぐみは体に悪い?少しくらいなら問題なし!
まずは、たけのこのえぐみは体に悪いのかということについてもう少し詳しくみていきましょう!
たけのこを食べた時にえぐみを感じると不安になってしまいますが、冒頭でもお伝えした通り食べ過ぎなければ大丈夫です^^
少し食べたくらいですぐに体に異変が起きてしまうようなことはないので、その点はご安心ください。
たけのこのえぐみの成分には「ホモゲンチジン酸」と「シュウ酸」という2種類の物質が関わっています。
このたけのこのえぐみ成分が両方とも体に悪いというわけではなく、食べすぎ(摂りすぎ)に注意すべきはシュウ酸の方になります。
それぞれどんな成分でなぜ注意が必要なのかを、次のパートで詳しく説明しますね(´・∀・)ノ゚
たけのこのえぐみ成分について!成分ごとに詳しく解説!
繰り返しになりますが、たけのこのえぐみ成分には代表的なふたつがあります。
先程お伝えした「ホモゲンチジン酸」と「シュウ酸」ですね。
ひとつずつみていきましょう(´・∀・)ノ゚
ホモゲンチジン酸
ホモゲンチジン酸は、たけのこに含まれるチロシンというアミノ酸の一種が酵素によって変化したものです。
チロシン自体は代謝を上げたり自律神経を整えたりする働きがあるので、体に害があるようなものではありません。
ホモゲンチジン酸は元々がチロシンというアミノ酸の一種なので、食べ過ぎても特に問題ないということですね。
たけのこのえぐみを感じる成分ではありますが、米ぬかと一緒に茹でることで取り除くことができます^^
シュウ酸
ホモゲンチジン酸とは反対に、食べる量や食べ方に注意したいのはシュウ酸の方です。
シュウ酸はほうれん草やキャベツなど他の野菜にも含まれる成分なので、食べてすぐに体に影響を及ぼすことはありません。
ただし、食べ過ぎると結石の原因になってしまう可能性があるので注意が必要です。
シュウ酸は水に溶ける&カルシウムと結合する性質があるのですが、体内に入ると腸の中でカルシウムと結合し、そのまま排出されます。
しかし、排出される量よりもシュウ酸が多い場合は尿の方に溶けて結石の原因になってしまうのです。
これだけ見るとちょっとこわくなってしまいますが、これらの性質をしっかり理解していれば対策は簡単に立てられます。
ポイントは「水」と「カルシウム」。
まずは水。
シュウ酸は水溶性で水に溶けるので、しっかり茹でることでシュウ酸を減らすことができます。
そして、カルシウム。
カルシウムが含まれる食品と一緒に摂ると、シュウ酸が体内で結石になるのを防ぐだけでなく、えぐみを感じにくくしてくれる効果も期待できます。
お家にありそうなもので言えば、ワカメなどがお手軽ですね♪
ワカメはたけのこと一緒に調理しやすくカルシウムもしっかり含まれています。
たけのこを使った代表的な料理に若竹煮というのがありますが、若竹煮は美味しいだけでなくこういったシュウ酸対策もちゃんと考えられた料理だったのですヽ(゚Д゚*)ノ
先人の知恵というのはやはり素晴らしいものがありますね♪
たけのこにえぐみ成分が残ってしまう原因と対処法
たけのこのえぐみ成分を取るにはなんといっても下処理が大切。
それが分かっていて、手順通りに下処理しているのにどういうわけかもえぐみが残ってしまうことがあります。
ここでは、なぜたけのこのえぐみ成分が残ってしまうのか、その原因と対処法を解説していきます!
たけのこにえぐみ成分が残る原因
茹で時間が短い
まず、えぐみが残ってしまう原因として一番考えられるのは、茹で時間が短かったということです。
たけのこにしっかりと火を通すことで、ホモゲンチジン酸やシュウ酸などのえぐみ成分の生成を止めることができます。
しかし、茹で時間が不十分だとその生成を完全に止めることが出来ず、食べる時までえぐみが残ってしまうんですね。
なので、たけのこを茹でる時は時間をかけてしっかり茹でるようにして下さい。
目安としては、たけのこの中で硬い部分である根元に竹串が通るようになるまで茹でると良いでしょう。
根元にまで火が通っていれば、とりあえず火の通りに関してはOKです♪
急激に冷やした
下茹でしたたけのこを冷水などで急激に冷やすこともえぐみが残る原因となります。
というのも、火から下ろした後もたけのこからえぐみ成分が溶け出してくるからです!
なので、時間通り下茹でした後は急激に冷やすのではなく、そのまま時間をかけてゆっくり冷ますようにしましょう。
収穫してから時間が経っている
たけのこの鮮度が落ちている場合もえぐみが残る原因となります。
手順通りに茹でる時間を守って下処理したのに、えぐみが残ってしまった場合はこの原因があてはまるかもしれません。
たけのこは収穫してすぐは非常に新鮮ですが、時間が経つにつれてえぐみの成分であるホモゲンチジン酸とシュウ酸がどんどん増えていってしまいます。
なので、収穫してからすぐのたけのこを茹でる時間と、1日経ってしまったたけのこを茹でるのとでは、時間が同じでもえぐみが残ってしまう可能性が高いんです。
たけのこはより新鮮なうちに、下処理を済ませるようにしましょう!
たけのこにえぐみ成分が残ってしまった時の対処法
下処理した後にえぐみが残っていることに気付いた場合は、もう一度たけのこを茹で直すことでえぐみを抜くことができます。
手順は次の通りです^^
たけのこの下茹で
たけのこが浸かるくらいの水に対して、米ぬかは2カップ程度用意しましょう。
② 10分経ったら火を止める
この時、たけのこに火がしっかり通っているか改めてチェックして下さいね。
そのまま8時間〜半日程度ゆっくり冷ましながら置いておきましょう。
注意点としては、早く冷ましたいからといってお水を混ぜたりしないようにしましょう。
先程お伝えした通り、急激に冷ますとアクが水に溶け出さず、えぐみがとれない原因になります。
以上の手順で、焦らずにゆっくりと行うようにして下さいね!
もしそれでもたけのこにえぐみが残っている場合は、細かくみじん切りにして食感のアクセントになるような使い方をするが良いでしょう。
合わせて濃いめの味付けにするとえぐみをごまかせるかと思います。
例えば、濃厚なあんのかかっている肉団子なんかが王道ですね^^
ご飯に合うような濃い目の味付けにして細かく刻んで入れてしまえば、たけのこえぐみも感じずに食べることが出来ますよ♪
まとめ
以上、たけのこのえぐみは体に悪いのかどうかについてお伝えしました!
下処理が不十分だとえぐみを感じてしまいますが、少量であれば体に害を及ぼすことはないので安心して下さいね。
とは言っても、せっかくならたけのこは美味しくいただきたいもの。もし下処理が甘かった場合は、茹で直しでえぐみを取り除いてくださいね!
参考になれば嬉しいです♪