この記事では、山ウドの保存方法である塩漬けのやり方についてお伝えしています^^
山ウドはお店で売られている普通のウドに比べるとあくが強く、下処理をしっかりしておかないと美味しく食べられません。
なので、塩漬けにして保存するにしてもあく抜きを正しく行うことが重要なポイントとなります(´・∀・)ノ゚
逆に言えば、あく抜きさえちゃんとできていれば塩漬けにすること自体はさほど難しくありません。
時間はかかりますが、山ウドが入る容器に山ウドとたっぷりの塩を入れておけば自然と水分が抜けて保存食になります。
記事本文では、山ウドの塩漬けの作り方について詳しく解説するとともに、塩漬けにしたウドを使ったおすすめレシピも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね(*・∀-)☆
山うどの保存方法!塩漬けの作り方と塩抜きについて解説!
山ウドの保存方法には塩漬け以外に醤油漬けなどもありますが、長期間保存しておきたいのであれば、やはり塩漬けにしておくのがおすすめです。
そして、先程もお伝えした通り塩漬けにする前の下処理、つまり「あく抜き」をしっかりしておくことが、塩漬けにした山ウドを美味しく食べるための絶対条件になります!
なので、まずは山ウドのあく抜き方法から見ていきましょう。山ウドのあく抜きはお酢を使う方法が一般的なので、特にこだわりがない場合はお酢を使ってくあく抜きしてあげてくださいね。
山ウドのあく抜き方法
以下、山ウドのあく抜きの手順になります(´・∀・)ノ゚
山ウドのうぶ毛は包丁の背を使ってこそぎ落とせば簡単です。
下の方の茶色くなっている部分はかたくて食べられないので、この段階でカットして取り除いておきましょう。
手順2:穂先と枝分かれした部分を取り除く
手順3:食べやすい大きさにカットする
切る場所に迷ったら節で切ればOK。大体で大丈夫です^^
手順4:あく抜き用の酢水を作る
「お水400ml:お酢小さじ1」を目安に酢水を用意しましょう。切った山ウドがしっかりつかる量があればOKです。
あく抜きする山ウドの量が多い場合は、量を倍にして調整してください!
手順5:皮をむく
山ウドの皮の周辺はあくが強いので、厚めにむくのがポイント。ピーラーよりも包丁でしっかり切り落とす感じで皮をむいてくださいね。
ちなみに、この皮は別の酢水であく抜きしておけば、後できんぴらなんかに利用できます。好き嫌いはあるかもしれませんが、ちゃんと食べられる部分です。
手順6:山ウドを酢水につけて10~15分間放置
皮をむいたらできるだけ早く酢水につけるようにしましょう。
山ウドを酢水につけるのは10分くらいが目安になります。それ以上つけてしまうとせっかくの山ウドが水っぽくなってしまうことがあります。
例外として、山菜あくが苦手な人は5分足して15分くらいつけておいても大丈夫です^^
手順7:ザルにあげて水気を切る
しばらくおいて水気がきれたら下処理完了です!
お酢のにおいが気になる場合は、流水でさっと洗ってからザルにあげてくださいね。
お酢のにおいが気になる場合は、流水でさっと洗ってからザルにあげてくださいね。
山ウドの塩漬けの作り方
山ウドのあく抜きができたら、いよいよ本題である山ウドの塩漬けのやり方について見ていきましょう。
山ウドの塩漬けは「下漬け」と「本漬け」に分かれますが、本漬けも下漬けとやり方は同じですので長期間保存したい場合に本漬けに進んでください。
今回は、山ウド1kgを塩漬けにする方法について解説しますね!
山ウドと塩を積み重ねていくので、ある程度深さのある容器がおすすめです。漬物用の容器があれば一番良いですね!
手順2:山ウドの上からさらに塩を入れる
塩はパラパラ程度ではなく、たくさん入れてあげましょう!
手順3:塩の上に山ウドを並べる
手順4:手順2と手順3を繰り返す
手順5:100cc程度の塩水(差し水)を入れる
手順6:落し蓋と重石をのせる
手順7:冷暗所で一ヶ月程度寝かせる
ここまでが下漬けになります。すぐに食べる場合はここで食べても大丈夫です^^
手順8:本漬け
もっと長く(半年~1年程度)保存したい場合は一度取り出して漬け汁を捨て、ここまでの工程をもう一度はじめから繰り返しましょう。これが本漬けになります^^
塩漬け山うどの塩抜き方法
塩漬けにした山ウドを調理する時は、必ず塩抜きをして食べられる状態に戻す必要があります。
そのままでは塩辛くて食べられないので、以下の手順で塩抜きを行ってくださいね!
手順2:計った重さの3倍くらいの水をお鍋に入れる
手順3:塩漬け山ウドのを入れて弱火にかける
手順4:そのまま30~40分くらい煮込む
お湯は沸騰させるのではなく、お鍋の底に小さい泡が出てくるくらいの温度になればOKです。
手順5:火を止めてそのままゆっくり冷やす
手順6:山ウドを取り出して冷水にさらす
手順7:翌日まで待っていれば塩抜き作業完了!
塩抜き作業には少し時間がかかってしまいますが、特に難しい部分はありません。沸騰させないように弱火で煮て、時間をかけて冷やし、そのまま冷水に取るだけですので^^
山ウドの塩漬けの食べ方!おすすめレシピを紹介!
塩抜きした山ウドは煮物にして食べるのがおすすめです。特に鰊(にしん)と一緒に煮ると味がしみてとっても美味しくなりますよ♪
材料
作り方
ウドと糸こんにゃくを食べやすいサイズにカットしましょう。特に決まりはないのでお好みのサイズで大丈夫です。
手順2:にしんを切り分ける
にしんは2cmくらいの幅に切ってあげると食べやすいですよ♪
手順3:糸こんにゃくを炒める
鍋に糸こんにゃくを入れ、中火で炒めて水分を飛ばしましょう。焦がさないように注意してくださいね!
手順4:材料をお鍋で煮る
お鍋に山ウド、にしん、糸こんにゃくと調味料を入れ、落としぶたをして火にかけます。
手順5:汁気が少なくなるまで弱火で煮る
途中で味見をしながら汁気が少なくなるまで弱火で煮込めば完成です!
ウドの豆知識!ウドと山ウドはどう違うの?
最後に、ウドと山ウドの違いについて簡単にまとめておきますね!
市場に出回るウドの多くは、日光を遮って土で覆うことで白く保たれた「軟白ウド」という種類です。これが普通のウドに当たります。
もしくは、この軟白ウドに日光を浴びせて緑色に変化させ「山ウド」として売られることもあります。
軟白ウドは比較的食べやすく、独特の風味や苦味が少ないのが魅力です。
それに対し、緑化された山ウドや自生する天然の山ウドは、強い香りや苦味があり、その分あくが強いという特徴を持っています。
スーパーで販売されている「山ウド」と表示されているものが、全て天然のものであるわけではないことを覚えておくと良いですね^^
市場に出るウドの大半は栽培されたもので、主に12月から5月にかけて販売されます。特に、春に収穫される「春ウド」は3月から5月が旬の期間となります。
一方、自然に育つ天然のウドの旬は少し遅れて晩春、つまり4月から6月あたりが旬となります。
まとめ
以上、山ウドの保存方法である塩漬けについてお届けしました!
山ウドはあくが強いのでしっかりあく抜きしてから塩漬けにすることが大切です。
そのまま食べるのであれば塩漬け(下漬け)にしてから約1ヶ月後、さらに長く保存したい場合は本漬けにしておくと安心です。本漬けにした山ウドは1年くらいは持ちますよ^^
食べる時は一晩かけて塩抜きしてから調理するようにしてくださいね。塩抜きを忘れると塩辛くて食べられたものじゃありませんので。
山ウドがたくさん手に入ったら、ぜひ塩漬けに挑戦してみてくださいね!