この記事では、「くわいをおせちに入れるのは関西だけなのか?」などの疑問についてお伝えしています^^
結論からお伝えしますと、くわいは関西だけでなく関東のおせち料理にも入ってます!
関西の人にはあまり知られていないようですが、実はくわいの生産が盛んなのは広島や大阪だけではなく、関東地方に属する埼玉県が日本第二位だったりします^^
なので、くわいは関東地方でも普通に食べられている食材です。と言うよりも、全国的に流通しているので、いろんな地方のおせちに入っている可能性があります(北海道では珍しいようですが)。
記事本文では、この件についてもう少し詳しくお伝えするとともに、
などのくわい豆知識についてもまとめてみました!
この記事を最後まで読めば、きっとくわいについてかなり詳しくなりますよ(*・∀-)☆
くわいをおせちに入れるのは関西だけじゃない!関東でも入ってます!
冒頭部分でもお伝えした通り、くわいをおせちに入れるのは関西だけではなく、関東でも全然普通に入っています。
くわいの生産量日本一が広島県、5位あたりに京都や大阪が食い込んでくることから、くわいと言えば関西みたいなイメージが強いかもしれません。
しかし、生産量日本第2位は毎年「埼玉県」だったりするのです。
1位の広島県のくわい生産量が大体150tくらいで、2位の埼玉県が90tくらいになります。ちなみに京都や大阪は6~7tくらいなので、上位2県がいかに多く生産しているかがわかります!
このことからも、埼玉県が属する関東地方でもくわいはかなりメジャーな食材だと言うことがわかります。これだけ作っておいて、ほとんど食べませんなんてあるはずがありませんので(笑)
ただ、同じおせちに入れて食べると言っても、やはりその「味付け」には大きな違いがあります。
関西が薄味派(お出汁ベース)で、関東が濃厚派(醤油&砂糖ベース)。これはくわいでも全く揺るぎません。
関西では、薄味でしっとり仕上げた京都のおばんざいである「くわいの煮物」が有名です。一方、関東代表(勝手に)の埼玉県では砂糖やみりんでしっかり味付けした「含め煮」が郷土料理として親しまれています。
また、埼玉県の含め煮はくちなしの実と一緒に煮込んでくわいを黄色く着色するという特徴もあります。
同じおせちに入れるくわい料理でも、関西と関東(埼玉)では味だけなく見た目も異なるのです!
ちなみに、大阪の吹田市(関西圏)ではくわいを…
などにして食べることもあります^^
それぞれの土地に根付いたというか、好みに合った食べ方で楽しまれているのがわかりますね♪
くわいをおせちに入れる意味は?おせち的豆知識を紹介!
本題は終わってしまいましたが、せっかくなのでくわいの豆知識をお伝えしておきましょう!
すごく基本的なことになりますが、そもそもの「くわいをおせちに入れる理由」についてまとめてみました。
もちろん縁起が良いことが理由なわけですが、くわいのどこが縁起が良いのか面白いところです^^
立身出世
まず、くわいで一番目立っているくわいの「芽」の部分。
真ん中あたりからにょきっと生えているこの芽にこそ、縁起が良いとされている所以があります。
くわいの芽は空に向かって真っ直ぐ伸びているわけですが、これが「立身出世」の象徴であるとされているのです。実に日本的。
ですので、くわいを調理するときには芽を1~2㎝くらい残すようにしましょう。あまり短く切っちゃうと意味がなくなっちゃいそうですので。
くわいの芽には苦味はありますが、食べても害はありませんので安心してください。
くわいの芽についてはこちらの記事でも詳しくお伝えしているので、良ければチェックしてみてくださいね♪
参考記事:くわいの芽は食べられる?食べ方のコツや保存方法について解説!
子孫繁栄
次は「くわいの育ち方」が縁起が良いポイントです。
くわいは土の中で育ちますが、ひとつの根っこにたくさんのくわいが育つのが特徴です。
このひとつの根っこからたくさん増えるという部分が「子孫繁栄」の象徴と捉えられているのです。これまた日本的ですね。
それならじゃがいもでも良さそうな気もしますが、それは言わない約束です。
不老長寿
これは厳密にいえばくわいそのものに対する意味ではありませんが、くわいを煮物にする時には飾り切りを施し、形を「六角形」や「八角形」に成形します。
実はこの形は亀の甲羅を模したもので、それがすなわち「不老長寿」の象徴となるのであります!
どうしても言いたくなるので書きますが、くわいじゃなくても里芋でも良いわけです。この形にさえすれば不老長寿を願ったお料理となるのです。
というわけで、3つご紹介しましたが、くわい独特の所以というのは、個人的にはあの個性的過ぎる「芽の伸び方」が一番それっぽいと感じました。
まぁ…切っちゃうんですけどね…。
それでも、くわいは「お芽でたい」のです!
吹田くわいって知ってる?くわいの種類や違いを調査!
実は、ここまではわりと関西の人向けに書いてきたのですが、この見出しについてはあまり関西のくわいについて知らない人に向けて情報を発信していきます!
突然ですが、「吹田くわい」ってご存知でしょうか?
大阪にある吹田という地域で作られているくわいの品種なんですが、江戸時代から明治維新頃には京都御所へと献上されていた伝統的な野菜だったりします。
普段わたしたちがスーパーで見かけるくわいは「青くわい」と言って、埼玉県や広島県で多く栽培されている品種なんですが、吹田くわいは青くわいに比べると一回り小さく甘みや旨味が強いと言われています。
5月下旬に植え付けた大阪モノレール車両基地内で栽培していた吹田くわいを収穫しました!
掘り起こすまでドキドキでしたが、吹田くわいを無事収穫することができました😆👏
プランター栽培なので、な〜んか形がいびつなものもありますがご愛嬌♪#吹田くわいの成長記録 pic.twitter.com/8o1g8WAAKg
— 大阪モノレール<公式> (@OsakaMonorailPR) December 29, 2020
皮の色も青だけではなく、赤紫っぽい色をしている個体もありカラーバリエーション(言い方!)が楽しめるおしゃれなくわいなのです。
吹田くわいや青くわいの他に、中国産の「白くわい」なんてのもあります。
白くわいの特徴はまず安いこと。そして、形もまん丸ではなく少し楕円形寄りな形をしているのが特徴です。あ、サイズも小さめですね。
肝心の味の方はたんぱくな感じで、食感も硬くシャキシャキとしているようです。
なので、くわいのあのほっこりした味わいや食感を楽しみたい場合は、白くわいではなく普通に青くわいを選ぶ方が良いでしょう!
まとめ
以上、くわいをおせちに入れるのは関西だけなのか問題についてお届けしました!
くわいをおせちに入れるは関西だけではなく、関東地方でもバリバリに食べられています。
関東地方に属する埼玉県が、くわいの生産量国内第二位をキープし続けている事実がそのことを物語っています。
それに、そもそも埼玉県には「含め煮」というくわいを使った郷土料理がありますので。
くわいは年末年始になるといつの間にか現れるちょっとレアな野菜という印象ですが、実は全国区レベルのメジャーな存在だったのです。
今年はちょっと気合を入れて「吹田くわい」をおせちにインしてみてはいかがでしょうか♪