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こごみに似た毒草ってあるの?見分け方や食中毒についても調査!

この記事では、こごみに似た毒草はあるのかどうかについてお伝えしています^^

春の山菜は、古くから日本人に馴染みのある野菜群。

こごみもそのなかの一つで、クセのない素直な味わいや独特のぬめりが人気の山菜です!

どんな山菜も自分で収穫する時には、毒草などの誤食に気をつけることが大切な注意点ですが、幸いなことに、こごみには間違えると命の危険にさらされるような強烈な毒草との類似例はほとんどありません

ただし、気をつけたい点は、こごみがシダ植物に属しているという事実。

確かにこごみに似た毒草はないと言われていますが、そのかわり食べるのに適していないシダ植物の芽と間違える可能性が非常に高いんです。

例えば、こごみと似ているシダ植物の芽として、ワラビとゼンマイがありますが、このふたつはしっかりとアク抜きすることで安全に食べられます。

ワラビやゼンマイのように食べられることがわかっている種類なら問題はありませんが、その他の種類だった場合、食べても美味しくない上にどんな中毒症状やアレルギー症状が出るかわかりません。

記事本文では、こごみと似ているワラビやゼンマイについて、またその他のシダ植物との見分け方、さらに食中毒やアレルギーについても解説していきます(*・∀-)☆

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こごみに似た毒草はありません!ただし食べられないシダ植物に注意!

冒頭でもお伝えしたように、こごみに似た毒草はありません

ただし、こごみはシダ植物に属しているため、「他のシダ植物の芽と間違える可能性が高い」という部分が懸念点として残ります。

シダ植物の芽は、アクやエグみが強いため、基本的には生では食べられません。

一般的なシダ植物の芽は茹でて食べたとしても美味しくない上に、中毒やアレルギーを引き起こすおそれがあるからです。

ですので、食べられるとわかっているシダ植物の芽以外は、安易に手を出さない方が無難です。少しでも疑問や不安を感じたら、その植物は採らずにスルーするのが正解です。

万が一食べてしまった場合で、身体に違和感を感じたら、すみやかに医療機関を受診するようにしてくださいね!

ちなみに、シダ植物の仲間でこごみに似ている山菜として挙げられるのが、「ワラビ」「ゼンマイ」です。

このふたつはアク抜きすれば食べられるので、こごみと間違えても大きな問題はありません。

とは言え、生のワラビは強い毒性があるので、重曹でしっかりとアク抜きする必要があります。また、ゼンマイはアク抜きしたあとに乾燥させてから戻して食べるなど、きちんとした下処理が必須になります。

さらに補足しておくと、こごみのそっくりさんとして…

  • 赤こごみ(キヨタキシダ)
  • 鬼こごみ(ヤマドリゼンマイ)
  • と呼ばれるシダ植物も存在します。

    ● 赤こごみ(キヨタキシダ)

    ● 鬼こごみ(ヤマドリゼンマイ)

    こごみとはひと味違いますが、どちらも食べられる種類なので安心してくださいね^^

    赤こごみはその名の通り軸の部分が赤く、1本だけで自生していることが多いため、「イッポンコゴミ」とも呼ばれています。

    こごみよりもさらにアクが少ないため、クセがなく食べやすいうえに安心して生のまま食べられるんですよ。

    一方、鬼こごみは同じシダ植物ですが、ゼンマイ科に属しています。

    姿かたちはこごみにそっくりですが、食べ方はゼンマイのように一度乾燥してから戻して食べるのが一般的のようです。

    このように、シダ植物には食べられる種類も多数存在しますが、食べられたとしてもきちんとした下処理が必要な種類も多くあります。

    美味しく安全に食べるためには、しっかりとした山菜の知識を身につけてから山菜採りに出かけるのがおすすめです。

    次の見出しでは、食べられるシダ植物の代表格、こごみ・ワラビ・ゼンマイのそれぞれの特徴と、シダ植物との基本の見分け方について解説していきますね^^

    こごみとシダの見分け方!それぞれの特徴を詳しく解説!

    こごみは、イワデンタ科クサシダ属の植物「クサソテツ」の新芽のこと。くすみのない緑色の軸とくるっと大きく丸まった先端部分が特徴の山菜です!

    収穫する時は根元から2~3cmのところを刈り取り、よく洗って生のまま天ぷらにしたり、茹でておひたしにして食べるのが一般的ですね^^

    まずは、こごみとこごみによく似た山菜の特徴から見ていきましょう。

    こごみ

    ① 鮮やかな緑色をしていて先端が大きく渦を巻いている

    こごみは地面に生えているときから鮮やかな緑色をしています。

    もちろん茹でてもその鮮やかさは変わらないし、ツヤもあってとてもきれいな茹で上がりになります。

    また先端がクルンと大きく渦巻いているのも特徴です。

    ② 毛が生えていないかわりに翼葉が軸から芽にかけてびっしりとついている

    シダの種類によっては芽が白い産毛や黒い産毛で覆われているものがありますが、こごみには産毛はほとんどなく、その代わり小さな羽根のような葉(翼葉)が、軸から芽の中心までびっしりと生えています。

    ③ 軸の断面が円形ではなくU字になっていること

    多くのシダ植物の新芽の軸は切ってみるとくぼみの少ない円形をしていますが、こごみは軸の中心が落ちくぼんでいる凹型のような形になっています。

    軸に緑の線が入っているように見えたら、十中八九こごみでしょう。

    これに対して、ワラビとゼンマイの特徴をまとめてみました。

    ワラビ

    ① 全体的にツヤがなく、赤茶に近い緑

    ② 先端が小さなこぶし状に渦巻いて枝分かれしていて、赤茶に色づいている

    ③ 軸の断面は円形や楕円形(くぼみが小さい)

    ゼンマイ

    ① 芽や軸全体が、茶色い綿毛で覆われている

    ② 大きな渦巻き状の芽の中は緑色、軸の色は赤茶~緑色

    ③ 軸の断面は円形か楕円形(くぼみが小さい)

    似ているとはいえ、写真で見てみると明らかに違いがわかりますよね。

    ちなみに、こごみは日当たりが良く、水はけも良い場所に自生していることが多いのが特徴です。

    山中というよりは開けた河原のそばや湿り気のある明るい斜面などによく生えている印象があります。

    ワラビやゼンマイもほぼ同じような条件のところに生えますが、ワラビは特に酸性の土を好み、ゼンマイは特に水を好みます。

    自生する場所も押さえておけば、さらに違いを感じられると思います^^

    それぞれの特徴を覚えて見慣れてくると、外見の違いだけで判断できるようになります。そうなってしまえば、楽しみながら山菜を収穫できるようになりますよ!

    これぞ山菜採りの醍醐味です。食べられる種類ともなれば、家に帰ってからのお楽しみも大きいですよね♪

    では次に、こごみとシダ植物との見分け方なんですが、基本的には先ほどお伝えしたこごみの特徴をよく頭に入れて判別するしかありません。

    たとえば、「ジュウモンジシダ」という植物は、こごみによく似た芽を出します。

    が、よく見ると、全体的に白っぽい産毛が生えていて、軸の断面はほぼ円形だということがわかります。

    ジュウモンジシダも一応アク抜きすれば食べられるのですが、こごみほど美味しくないというのが一般的な意見のようです。

    このように、こごみの特徴をしっかりと押さえたうえで、遭遇した芽を判別するのが通常の見分け方となります!

    もう一つの見分け方として、芽が成長した葉っぱの姿(胞子体)で判別する方法があります。

    こごみが育った時の大きな特徴は、

    ① 交互に葉がついていること
    ② 茎の下の方まで葉がついていること
    ③ 葉の裏側に胞子嚢がついていないこと

    になります。

    多くのシダ植物は芽から成長して葉を広げていくにつれ、枝分かれしながら左右対称の位置についている葉を伸ばしていきますが、こごみは枝分かれせずに軸を伸ばし、左右交互の位置についている葉を伸ばして成長するんですね。

    また、芽の部分のこごみの特徴のところでも触れましたが、こごみは芽の時から翼葉と呼ばれる小さな葉を根元の方までびっしりとつけています。

    この翼葉がそのまま成長するので、成長した際にも根元の方にまで短めの葉がついているんですね^^

    そして、一番の特徴は、葉の裏に胞子嚢がついていないこと。

    多くのシダ植物は、成長した葉(胞子体)の裏に胞子嚢がびっしりとついています。それに対して、こごみの成長した葉っぱの裏には胞子嚢はつきません。

    そのかわり、胞子葉と呼ばれる蔓のようなものが伸びてきて、そこに胞子をびっしりとつけるようになります。

    こごみの成長した葉っぱの姿には以上のような特徴がありますが、芽の部分を収穫する春の時期には、近くに葉っぱがないこともありますので、夏から秋の葉っぱが茂る時期に目星をつけておくのもひとつの方法ですね!

    その他のシダ植物も少しだけ紹介しておきますね(´・∀・)ノ゚


    https://twitter.com/kenji_ashifeti/status/1645915400121749505

    というわけで、ここまでこごみに似たシダ植物の見分け方についてお伝えしてきましたが、はっきりと見分けられない種も多く存在します。

    と言うのも、シダ植物は現在日本で確認されているだけでも約700種類ある上、近縁種も多く、先ほどのジュウモンジシダのようにこごみのそっくりさんに遭遇することも少なくないからです。

    繰り返しになりますが、少しでも自信がなかったり違和感を感じたりしたら、無理には採らずにスルーすることも大事なスキルなので、ぜひ覚えておいてください!

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    こごみを食べて食中毒になる可能性とアレルギーについて解説!

    最後に、こごみの毒性やアレルギーについて解説していきますね!

    こごみは他の山菜と違って、洗って生のまま食べられるくらい毒性がありません

    毒性どころか、栄養満点の山菜で、食物繊維をはじめ、βカロテンやビタミンC、カリウムや葉酸などがまとめて摂れる優秀野菜のひとつです。

    こごみを食べて食中毒になったという報告は今のところ確認されていないことから、こごみによって食中毒が起こる可能性もかなり低いと言えます。

    ただし、度を越した食べ過ぎには要注意

    豊富な栄養素もひとたび量を間違えれば、身体に悪影響を及ぼす可能性を高めてしまいます。

    特にこごみは食物繊維が豊富なので、食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こす恐れがありますので、くれぐれも食べ過ぎには気をつけましょう。

    また、身体の免疫力が落ちているときなどには、生で食べたり大量に食べることによって、アレルゲンになってしまう可能性が高まります。

    自分の体調をよく観察し、不安を感じるときは茹でてから食べる、量を減らすなどの対策をとってくださいね!

    また、茹でることによってこごみに含まれているほんの少しのアクや過剰な栄養素が抜けますし、量を加減することによって身体への影響を回避できます。

    もしも、食べた後しばらくしてから腹痛や下痢、嘔吐などの症状が出てきたら、アレルギーが考えられますので、速やかに医療機関を受診してくださいね。

    こごみに似た毒草についてのまとめ

    以上、こごみに似た毒草はあるのかどうかについてお届けしました!

    楽しい反面、誤食の危険も隣り合わせている山菜採り。

    こごみもある意味そのひとつで、こごみに似た毒草はないものの、食べるのに適していないシダ植物の芽と間違える可能性もあります。

    ワラビやゼンマイなどの食べられるシダ植物の芽なら間違えても問題ありませんが、食べられるとは言え、きちんとした下処理が必須だということは知っておくべき大切な点です。

    また、こごみの特徴をおさえておくことで、他のシダ植物と間違える危険性を回避することができるようになります。

    山菜採りは「採って楽しい、食べて美味しい」春の醍醐味ですが、しっかりとした知識を身につけてから山へ入った方が何倍も楽しむことができますよ♪

    シダ植物は約4億万年前に地球上に現れた最古の陸上植物。どんな植物も現在まで進化してきた複雑で長い歴史があります。

    そんな偉大な存在だからこそ、わたしたちが山菜を収穫する時は、正しい知識と大きな敬意を持つことが大事だなと、今回改めて思ったりしました。

    あなたが山菜採りに出かける時の参考になれば嬉しいです^^

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