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ヤマモモに毒性はなし!食べ方やアレルギーについても解説!

この記事では、ヤマモモに毒性はあるのかどうか?についてお伝えしています^^

古くは枕草子にも登場する「ヤマモモ」

昔から日本人には馴染みのあったヤマモモですが、最近では栽培する人も採って食べる人も随分少なくなったと聞きます。

その反面、ヤマモモのどこか懐かしい味わいに根強い人気があることも事実。

香り高く甘酸っぱいヤマモモの味は爽やかで、これから本格的な夏が来ることを教えてくれているかのようです♪

ところで、この熟したヤマモモの実はちょっと強烈な色合いをしているため、身体に悪い影響があるのではないかと不安になってしまう人も多いようなんです。

ヤマモモを食べ慣れていない人は余計に心配になってしまうと思いますが、ヤマモモの実に毒性はありませんので安心してくださいね^^

ただ、注意したいのは実に虫がついている場合

糖度も栄養価も高いヤマモモの実は、虫にとっても絶好の栄養源となっていて、実の中に虫が潜んでいる可能性が高いんです。

今回は、このようなヤマモモについた虫を取り除くための下処理の方法やヤマモモの美味しい食べ方、さらには食べ過ぎやアレルギーについても解説しちゃいます(*・∀-)☆

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ヤマモモに毒性はありません!でも虫には要注意!

冒頭でもお伝えしたように、ヤマモモに毒性はありません

ヤマモモは、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹で、春先に赤い花を咲かせた後に実をつけます。

「ヤマモモ」という名前ではありますが、桃とは全く別の種類だったりします。桃との共通点は、初夏に実をつけることぐらいでしょうか^_^;

ヤマモモの実は、1.5㎝~2㎝くらいと小ぶりな球形で、数個ずつまとまって実ります。表面には細かいデコボコがあるので、熟して赤くなったものはライチのように見えることも。

ヤマモモの実の色は緑から黄、黄から赤、赤から赤黒い色というように段階的に変化し、色の変化と共に酸っぱい味から甘みのある味へと味わいも変化していきます。

最終的に赤黒く熟した実は、香りもよく、ラズベリーのように甘酸っぱくて、カシスのようにサッパリとした味わいが特徴です!

酸味があるので暑い時期にも食べやすく、ジャムやシロップにすれば、夏場を乗り切る栄養源になってくれます。

熟した実は、赤黒くて紫に近い色をしているのでちょっとドキッとしてしまうかもしれませんね。でも、ヤマモモの実には毒性がないばかりか、むしろその小さな実の中に豊富な栄養素がたくさん詰まっているんですよ♪

代表的な栄養素をあげると、

  • ブドウ糖
  • クエン酸
  • アントシアニン
  • ビタミンB
  • カリウム
  • フラボノール
  • 葉酸
  • などなど。

    特にブドウ糖とクエン酸はヤマモモの根幹をなす栄養素です(´・∀・)ノ゚

    ブドウ糖は身体のエネルギー源になり、その甘みで様々なストレスを緩和してくれますし、クエン酸は細胞の酸化を抑えてくれ、その酸味で疲労回復に効果を発揮してくれます。

    ちなみに、熟したヤマモモの実の赤色は、「アントシアニン」の色素です。アントシアニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用を持っています。

    美肌効果や血管を健康に保つ作用もあり、生活習慣病の予防にも効果があると言われています。研究結果によっては視力回復に効果があるという報告もあり、ポテンシャルの高い栄養素です。

    ざっと確認しただけでも、栄養価の高い果物だということがわかりますよね。その反面、栄養素が高いということは、虫たちも好んで近寄ってくるということ。

    特にヤマモモの熟した実は、糖度も柔らかさも増すので虫にとって居心地のいい場所になってしまうのです。さらに、自生しているヤマモモは無農薬のことが多いため、余計に虫が寄ってくることが多いと考えられます。

    ヤマモモの実につく虫の多くは幼虫で、「小さな白い糸くず」のような感じです。

    間違って食べてしまったからと言って食中毒になるようなことはないようですが、気持ちの良いものでもないので、事前にしっかり下処理をしてからいただきましょう!

    ヤマモモの実にはこの他にアブラムシなど他のな虫もつく可能性がありますので、やはり処理は必須ですね。

    と言うわけで、次の見出しでは虫を取り除くためのヤマモモの下処理の方法をご紹介しますね!

    加えて、ヤマモモの美味しい食べ方についてもお伝えしちゃいます(●´艸`)

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    ヤマモモの食べ方と虫の処理方法について詳しく解説!

    ヤマモモの美味しい食べ方をご紹介する前に、まずはヤマモモの虫を取り除くための下処理の方法を確認していきましょう。

    手順はとっても簡単。

    ① ヤマモモを流水でよく洗う

    ② ボウルにいっぱいの水を入れ、そこへ小さじ1~3杯の塩を加える

    ③ ②に洗ったヤマモモを入れ、1~2時間放置する

    ④ ヤマモモをザルにあげ、再度流水でよく洗う

    以上、下処理はたったのこれだけ。

    大事なポイントはヤマモモを「塩水に浸ける」こと。塩を入れることによって、水中の塩分濃度に耐え切れず、実の中の虫が外に逃げ出してくるというわけなんです。

    塩水での下処理については、こちらの動画がわかりやすいので貼っておきますね!

    (下処理の後に、カクテルやジャムも作っているので必見ですよ♪)

    通常はこの塩水撃退法で小さな虫を取り除くことが可能ですが、これだけでは心配な人は④の手順のあと、よく水分を拭き取ってから、乾燥しないようにポリ袋などに入れ冷蔵庫で1~2時間冷やしてみてください。

    塩水だけでは出てこなかった虫たちが、寒さに耐えきれず外に這い出してくることがあるようです^^

    ひとによってはこの二段階の方法で虫を取り除いている人もいるので、虫が特に苦手なひとはぜひ試してみてくださいね。

    さて、しっかり下処理をした後は、お楽しみの実食タイム。

    ヤマモモの食べ方としてオーソドックスなのは、やはり何と言っても生でかじること。ヤマモモ本来の甘酸っぱい個性的な味を楽しめます。冷蔵庫で冷やしてから食べると、さらに美味しさがアップしますよ♪

    四国地方の高知県では、生のヤマモモに塩をかけて、お酒のおつまみとして食べる習慣もあるんだとか。

    あ、真ん中には種があるのでかじるときは注意してくださいね!

    そして、もうひとつのおすすめは、食べやすい食品に加工すること。

    オーソドックスなものとしては「ジャム」「シロップ」がおすすめです♪

    大量に収穫できるヤマモモの実は、美味しいヤマモモジャムやヤマモモシロップをたくさん作ることができますよ♪

    簡単にジャムの作り方を紹介しておきますね(*´ε` *)

    まずはヤマモモのヘタ取りをしてから下茹でし、裏ごしした後に煮込んでいきます。

    ジャムづくりでは、種取りのための裏ごし作業が根気のいる工程になりますが、ここさえクリアすれば美味しいヤマモモジャムが完成します。

    ヤマモモにはペクチンが入っていないため、ペクチンを足したり、煮汁を濾してシロップを取ったりして、とろみを出すことがポイントです。レモンも忘れず絞りましょう^^

    ヤマモモジャムは、レアチーズケーキやパンナコッタに添えると、色どりも良く、スイーツの味を際立たせるアクセントになってくれますよ(^^♪

    また、先ほどご紹介した動画のように、ジャムづくりの工程でシロップを取り出すことも可能ですが、通常のシロップづくりは、梅シロップなどと同じように果実酒用の瓶にヤマモモと氷砂糖を交互に入れて作っていきます。

    シロップが上がってきて、ヤマモモがすべて上部に浮きだしたら完成。シロップづくりに使ったヤマモモはそのまま食べることもできます。

    同じ要領で、ホワイトリカーを使えばヤマモモ酒も作れちゃいますよ〜。

    ひつと注意点があるとすれば、ヤマモモは生のままでは足が早く、大量に収穫してもダメにしてしまうことが多いということ。

    なので、収穫してからはできるだけ早く食べるか、ジャムなどに加工する必要があります。

    まずは生食でヤマモモそのものの味を楽しんでから保存食に加工すると、夏を乗り切る大きな味方になってくれると思います。

    新鮮な美味しそうなヤマモモを手に入れた時は、ぜひトライしてみてくださいね!

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    ヤマモモの食べ過ぎはダメ?アレルギーについても調査!

    最後に、ヤマモモは食べ過ぎるとどうなるのか、またヤマモモアレルギーについて補足しておきますね!

    まずはヤマモモの食べ過ぎについてですが、特に毒性がない果物なので、お腹いっぱい食べても「理論上は問題ない」と言えます。

    ですが、どんな食べ物も過剰に食べ過ぎると身体に負担をかけてしまうことも事実です。

    例えば、ヤマモモの主要成分のブドウ糖は摂り過ぎると肥満を招きますし、一度にたくさん摂ると血糖値が急激に上昇するので、特に糖尿病の方は気をつけた方が良いかと思います。

    また、クエン酸は摂り過ぎても体外に排出されるものの、短時間の多量摂取は胃腸に負担がかかるため下痢や嘔吐を引き起こす可能性があるそうです。

    このように、ヤマモモに含まれる優秀な栄養素も、度を越した食べ方をしてしまうと身体によくない影響を与えてしまうことがあるかもしれません。

    わたしが見かけたある記事で、「ヤマモモの実を100粒以上食べたら、下痢と嘔吐で苦しんだ」という記述がありました。

    この記事からも、一度にたくさんの量を食べるのは控えた方がよさそうだということがわかりますね^^;

    また、ヤマモモアレルギーについてですが、1980年ごろからヤマモモアレルギーの報告がちらほらと上がるようになってきたようです。

    ヤマモモには「フラボノール」という成分が含まれていて、この成分は強い抗酸化作用があり、免疫強化や抗アレルギー・抗炎症作用などにも効果を発揮します。つまり、ヤマモモの実はどちらかというと、アレルギー症状を緩和するような働きがあるんですね。

    ですが、一定の量以上を食べたり、その日の体調によってだったりと、いくつかの要因が重なることによって、ヤマモモの実自体がアレルゲンになってしまう可能性はゼロではないことがわかっています。

    もしも、ヤマモモを食べて…

  • 皮膚のかゆみや赤み
  • 口腔内のただれ
  • 鼻やのどがイガイガする
  • などの症状が出てきたら、ヤマモモアレルギーの可能性があります。

    水分を補給することで、悪影響の原因の排泄を促すことはできますが、何か変だなと思ったら自分で判断せずに、すみやかに病院を受診してくださいね!

    ヤマモモの毒性の有無についてのまとめ

    以上、「ヤマモモに毒性はあるのか?」「下処理や食べ方」などについてお届けしました!

    ヤマモモは、ひとによっては馴染みのない果物のため、食べられるのかどうか不安に感じる方も多いかもしれません。

    熟した実の色も強烈なので余計に心配になってしまうかもしれませんが、毒性はありませんし、むしろ栄養豊富な果物なので、安心して食べてみてくださいね。

    ただし、ヤマモモには虫がついている可能性があります。ただ、きちんと下処理をすることで安心して食べられるようになるので、食べ過ぎには十分気をつけながら、宝石みたいなヤマモモの実を思い切り味わいましょう♪

    ヤマモモは、暑さに強く、やせた土地でも育つ丈夫な樹のため、昔から街路樹に利用されたり、庭木として植えられたりと重宝されてきました。

    ヤマモモの実は今でこそちょっと珍しい果物となっていますが、実は日本人にはとても身近な果実だったのでしょう。

    その実は夏を乗り切る栄養源となり、その葉は夏に木陰をつくる。ヤマモモは、とっても人にやさしい樹木だと思います。

    ヤマモモの実は収穫時期も短く傷みやすいからこそ、適切な食べ方で最高の美味しさを楽しみたいものですね^^

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