この記事では、トマトの中に黒い部分がある場合の原因や対処法などについてお伝えしています^^
表面には全く問題ないのに、カットしてみたらトマトの中が黒かったということがまれにありますが、これはおそらく「芯腐れ」という状態だと思われます。
かなり嫌なネーミングなんですが病気ではなく、調べてみたところ、育った環境によって起こる生理障害の一種とのこと。
なので、この黒くなっている部分さえしっかり取り除いてしまえば、他の部分は食べても問題ありません!
記事本文では、トマトの中が黒い状態になる他の理由や食べずに処分した方が良いトマトの見分け方についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
トマトの中が黒いのは芯腐れの可能性が高い!取り除けば問題なし!
冒頭でも軽く触れましたが、トマトの中に黒いところがあるのは病気ではなく「芯腐れ」という生理障害による影響が考えられます。
トマトが芯腐れになってしまうは、トマトが十分な水や栄養素を得られていなかったり、逆に水や肥料を与え過ぎることが原因として挙げられます。
繰り返しになりますが、芯腐れはあくまでも生理障害であって病気ではありません。なので、黒くなった部分を取り除けば、残りは普通に食べることができます^^
また、トマトのお尻の部分、つまりヘタの反対側が皮ごと黒くなることがあります。
こんな状態のトマトですね(´・∀・)ノ゚
トマトには尻腐れ果という外品がありますが実はこれが一番甘かったりします。見た目エグいですが黒い部分を切り落とせば問題なく食べられます。スーパーで普通に買い物している分にはまず出会いませんが、直売所などでもし見つけたら買ってみてください!#意外にこれ知られてないんですけど pic.twitter.com/84HWutZw5d
— フルーツトマトの曽我農園SOGA FARM トマトの世界 (@pasmal0220) March 20, 2021
これは「尻腐れ」という別の生理障害で、主にカルシウムの不足が原因と言われています。その他、チッ素成分の過多や水分の過剰、土壌の乾燥も尻腐れ病を引き起こすことがあるようです。
この状態のトマトも芯腐れ同様、病原菌による病気ではないため、見た目は非常に悪いですが、黒い部分を取り除けば食べることが可能です。
余談ですが、尻腐れになったトマトは甘みが強く非常に美味しいと言われています。
他の記事でも紹介しましたが、尻腐れになったトマトを「闇落ちトマト」と名付けて販売している農家さんもいるくらいです^^
見た目が悪いだけで食べられるのであれば、食べずに処分するのはもったいないですからね。
トマトの原型がわからないような、例えば、トマトジュースや手作りケチャップ、もしくはトマトをふんだんに使った煮込み料理などにして楽しむのがおすすめです。
さて、これらの「◯◯腐れ」とは別に、トマトの種が黒っぽく(紫や緑っぽい色も含む)見えることもありますが、これはそのトマトが完熟しているサインの一つです。
もちろん臭いや触感に問題がなければ、そのまま安心して食べることができます!
もし、異臭がする場合や触ってみてブヨブヨと柔らかすぎる場合は、完熟を通り越してダメになりかけている可能性がありますので、そのトマトは食べずに処分するようにしてくださいね!
と言うことで、表面に異常がなく臭いも新鮮なトマトの臭いしかしない場合は、中が黒くなっていても、その部分さえ取り除いてしまえば食べても問題ありません(*・∀-)☆
トマトの中が黒い場合の病気の可能性は?
ここまでお伝えした通り、トマトをカットした際に中心部だけが黒くなっている場合、それは一般的に「芯腐れ」という生理障害が原因であることが多いです。
芯腐れはトマトの表面には目立った異常がほとんどないことが多いため、切ってみないとその状態が分かりません。
しかし、トマトにおける他の病気の多くはトマトの表面にも何らかの影響が現れるため、芯腐れのように中心部のみに変色が見られることは少ないと考えられます。
また、市場に出回るトマトは出荷前に厳しい検査を受けており、病気にかかったものは基本的にはねられてしまうので、スーパーや八百屋さんで販売されるトマトが病気である可能性は非常に低いと言えます。
これらの理由から、芯の部分にだけ黒い部分があるのが病気ではなく、芯腐れの可能性が高いと判断できるのです。
さて、これは今回調べている時に得た情報なんですが、実はトマトが何らかの病気にかかっていたとしても、そのトマトの実は基本的に食べることができるそうですヽ(゚Д゚*)ノ
例えば、うどんこ病や青枯病、モザイク病などは主に葉や茎に症状が現れる病気であり、これらの病気がトマトに影響を及ぼしても、人間が食べても健康被害はないとのことです。
知っている人にとっては当たり前なのかもしれませんが、わたしはちょっとびっくりしました。
このように、トマトの中が黒い場合でも病気の影響は非常に少なく、食べる際の安全性は高いと言えます^^
すでに食べられなくなっているトマトの見分け方を解説!
最後に、すでに食べられない状態になっているトマトの見分け方について補足しておきますね!
食べられない状態のトマトにはわかりやすい特徴があるので、それらをしっかりと把握しておくことで食中毒を未然に防ぐことができます。
と言っても、当たり前のことばかりですのでさらっと目を通してもらうだけでも十分だと思います(´・∀・)ノ゚
異臭がする
新鮮なトマトはからはトマト特有のさわやかな香りがしますが、腐っているトマトからは異臭がします。
言うまでもなく、このような臭いがするトマトは食べるのを避けすぐに処分しましょう!
表面にカビが生えている
トマトの表面や断面、もしくはヘタの部分に白や緑、黒などのカビが発生している場合も食べられない状態のサインです。
よくカビている部分を取り除けば大丈夫なんて意見も目にしますが、カビは目に見えない部分にまで菌糸を伸ばしている可能性があるので取り除いたから安心というものでもありません。
なので、基本的にトマトに限らずカビが見つかった食材は処分した方が無難です。
触感が異常に柔らかい
トマトが新鮮な場合は皮の部分に適度な弾力がありますが、手で触った時ににブヨブヨとした変に柔らかい感触がある場合は注意が必要です。
皮がちょっとシワっとなっているくらいであればまだ食べられるかもしれませんが、食べ時を大きく過ぎている可能性大なので、個人的にはおすすめできません。
また、皮が破れて中の水分が外に出ていたり、一部が溶けているような場合もすでに完熟を通り過ぎて腐り始めている状態なので、食べずに処分するようにしましょう。
色が不自然
新鮮なトマトは鮮やかな赤色をしていますが、一部、または全体が異常に白っぽかったり、黒ずんでいたりする場合は注意が必要です。
店頭に並ぶトマトではあまり見かけないと思いますが、お家で育ててトマトの場合は理由がはっきりしないので食べない方が良いでしょう。
表面に深い傷やへこみがある
トマトが物理的に強い衝撃を受けたり長期間保管されたりすると、表面に深い傷やへこみができることがあります。
これらの部分から腐敗が進むことが多いので、深い傷やへこみがあるトマトは避けた方が無難です。
虫食いのあと(穴)がある
これも売り物ではなくお家で栽培したトマトの話なんですが、虫食いのあとがあるトマトも食べない方が良いでしょう。
虫食いの跡があるトマトは虫によって内部までダメージを受けている可能性があり、見た目だけでなく衛生面でも問題があるかもしれません。
虫食いの穴から細菌が侵入し、内部が腐敗しやすくなっている場合があります。なので、表面に明らかな虫食いの跡が見られるトマトは避けた方が賢明です!
まとめ
以上、トマトの中が黒い場合の対処法などについてお届けしました!
トマトの中に黒い部分があったとしても、表面がキレイで特に問題ない場合は黒い部分を取り除いてしまえば食べても害はありません。
いわゆる「芯腐れ」という状態ですが、トマトの生理現象のひとつなので病気になっているわけではないからです。
ただし、中が黒いだけではなく表面におかしな部分があったり、変な臭いなどがする場合は食べられない状態になっている可能性が高いので処分するようにしてくださいね!
特に、カットしたトマトに後から黒っぽいものが出現した場合はカビかもしれないので、絶対に食べないようにしましょう!
これらの点にさえ気をつけていれば、トマトの中が黒くても焦らなくて大丈夫です♪