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ふきを食べ過ぎるデメリットは?一日の摂取目安や毒素について解説!

この記事では、「ふきを食べ過ぎるデメリット」についてお伝えしています^^

ふきはおひたしに煮物、佃煮など様々な料理に活用できる食材です。特に春はふきの旬なので、美味しくてついつい食べ過ぎてしまうこともあるかもしれません。

でもちょっと待ってください。どんな食べ物も食べ過ぎは身体によくありません。ふきも例外ではなく、豊富な栄養素が含まれているからこそ、食べ過ぎると様々な影響を身体に及ぼします。

例えば、ふきに含まれている「カリウム」

このカリウムは、体内の水分調節をしてくれる優秀な栄養素ですが、過剰に摂取すると高カリウム血症という症状を引き起こしてしまいます。

適量であれば身体にいい栄養素も、あまりに度を越した食べ方をしてしまうと身体に悪い影響を与えてしまう場合があるんですね。

また、ふきには天然毒が含まれており、アク抜きで安全なところまで毒素を薄めることができますが、やはり食べ過ぎると健康被害につながるリスクが上がります。

こんなふうに書くと不安になる方もいると思いますが、常識的な量を食べていればほとんど問題はありませんので、まずは安心してくださいね^^

記事本文では、ふきを食べ過ぎるとどうなるのかやふきの摂取目安、また、正しいアク抜きの方法を解説していきますね(*・∀-)☆

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ふきの食べ過ぎはダメ?デメリットや摂取目安について!

ふきは、カロリーが低いわりに、豊富な栄養素を持つ野菜として近年注目されている山菜です。

ただし、冒頭でもお伝えしましたが、ふきは身体に有効な栄養素を持っているからこそ、度を越して食べ過ぎると様々な影響を引き起こしてしまいます。

では、具体的にどんな影響があるのか、もう少し詳しく見ていきましょう!

ふきを食べ過ぎるデメリットについて

ふきの栄養素の代表的なものとして、カリウム、食物繊維、マンガン、葉酸、βカロテンなどが挙げられますが、注意したいのが「カリウム」「食物繊維」

カリウムは、ナトリウムとセットで体内の水分調節をしてくれる栄養素です。

身体の中の余計な水分を排出してくれるため、むくみ解消のミネラルとしても比較的有名です。また、筋肉を動かしたり神経の信号を伝えるといった重要な働きもしています。

ただし、このカリウムはあまりに摂りすぎると、「高カリウム血症」という症状を引き起こすことがあるんです。

高カリウム血症は、血液中のカリウム濃度が上がって、手足の筋肉が動かしにくくなったり、動悸や吐き気をもよおす病気です。

ひどい時には失神したり、最悪のケースに至る原因になったりすることもあるそうです…。

こうして聞くとちょっと怖くなってしまいますが、食事からだけではそこまでカリウムを摂りすぎる心配はありませんし、健康な人であれば摂り過ぎたカリウムは尿から排出される仕組みになっています。

ですので、ふきも驚くような量を食べなければ、ほとんど問題はありません。

ただ、腎臓の機能が低下していたり、ホルモンの関係で身体の調節がうまく作用しなかったりすると、高カリウム血症のリスクは上がりますので気をつける必要があります。

次に、食物繊維について。

食物繊維は、腸内環境を整えたり、免疫機能の改善に一役買っている栄養素です。

食物繊維には不溶性と水溶性があり、ふきには不溶性食物繊維が多く含まれています。

この不溶性食物繊維、水に溶けにくい繊維質で、便のかさを増やしたり、腸内の有害物質を体外へ排出する働きを持っていて、便秘やダイエットにもいいとされています。

メリットも多い食物繊維ですが、やはり食べ過ぎると問題アリ。

胃腸が弱い人は胃痛を起こす可能性がありますし、繊維質が影響して下痢になってしまう人もいるかもしれません。

また、腸の蠕動運動が低下している便秘の人は、水分が腸に吸収されて便がかたくなり、さらに便秘を助長させてしまうリスクも高まります。

食物繊維が身体に及ぼす影響は個人差も大きいので、自分の体調とよく相談して、食べる量を調節しましょう。

さて、ここまで栄養素のお話をしてきましたが、ふきを食べる時には、ふきに含まれる「天然毒(アク)」にも注意しておく必要があります。

この天然毒はピロリジジンアルカロイド類の「ペタシテニン」と呼ばれる毒素で、食べ過ぎると肝臓に影響を及ぼす可能性があると言われています。

これについては後ほど詳しく解説しますので、このまま読み進めていってくださいね^^

ふきの一日の摂取目安量について

これまで食べ過ぎはよくないとお伝えしてきましたが、では具体的にどのくらいの量を食べたらいいのか、気になるところですよね。

ふきの摂取量の目安については、主に一日に必要な栄養素の量から算出されています。

個人的には天然毒の量の方が気になりましたが、これまでの日本の研究では、ふきの持つ天然毒(ペタシテニン)から摂取目安量が算出されたことはありません。

その理由は、アク抜きすれば天然毒はかなりの毒素を減らすことができるからです!

その証拠に現在までで、日本でのふきの天然毒による健康被害は報告されていないそうです。

そのような経緯もあって、ふきの摂取目安量は、ふきに最も多く含まれるカリウムから算出されていることが多いようです。

カリウムの一日の摂取目安量は、男性(18歳以上)で2500mg、女性(18歳以上)で2000mgとされています。

それに対して、茹でたふき100gに含まれるカリウムが約230mg。

他の食事でもカリウムを摂ることを考慮すると、一日にふき100g(水煮したふき1~2本)くらいがちょうどいいと言えるでしょう。

補足しておくと、子供(3歳以上高校生以下)のカリウム摂取目安は、1000mg~2000mgと言われているので、単純に大人の半分ほどの量が好ましいと言われています。

ふきは大人の味なので、お子さんが大量に食べることはほとんどないと思われますが、気をつけてあげてくださいね!

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ふきの持つ自然毒について!特徴や対処法も詳しく解説!

先ほどから、ふきの天然毒について触れていますが、ここでちょっと詳しく解説していきますね。

ふきなどの植物は、動物や昆虫からその身を守るために、自ら天然の毒素を作り出す習性を持っています。

植物性アルカロイドと呼ばれるその毒素には様々な色や性質があり、その種類は約600種類もあると言われています。

これがいわゆる植物の「アク」なんですね。

ふきに含まれる天然毒はピロリジジンアルカロイド類の「ペタシテニン(通称フキノトキシン)」と呼ばれる毒素です。

この毒素、人の体内に入ると主に肝臓で代謝されるため、大量に食べ過ぎると肝臓に悪影響を及ぼすと言われています。

ピロリジジンアルカロイドによる健康被害は今のところ日本では報告されていませんが、海外では報告事例もあるようなので、気をつけておきたいふきの特徴と言えます。

ちなみにこの毒素は特に根っこの方に集中していますので、収穫する際は地中に埋まっている部分は採らないようにしましょう。

説明だけ聞くと不安になってしまう人もいるかと思いますが、正しくアク抜きすることで気ならないところまで減らすことが可能なので、安心してくださいね。

気になるアク抜きの方法やコツは、次で詳しく説明していきます^^

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ふきのアク抜き方法!毒素を減らす正しい方法を解説!

アク抜きと聞くと面倒くさいイメージもあるかもしれませんが、実は手軽にできちゃいますのご安心ください^^

簡単に説明すれば、塩で板ずりしてから、数分間茹でるだけ

そして、ふきのアク抜きは、そのあとの水にさらす時間がポイントになります。

さっそく詳しい方法をチェックしていきましょう!

手順① ふきをカット

大きめの鍋や深めのフライパンに入る大きさにふきをカットします。

手順② 板ずり

ふきに塩をまぶして、まな板の上で両手でゴロゴロと転がします。

ふき一束に対して、大さじ山盛り1杯くらいの塩が目安です。

この板ずりという工程を行うと、ふきに含まれるポリフェノールの酸化が防げて、色よく仕上げることができます。

また、皮をむきやすくする効果もあるんですよ。

板ずりをしっかりすることによって、ふきの茹で上がりの良さが違ってきますので、忘れず丁寧に行いましょうね。

手順③ 熱湯で茹でる

たっぷりの熱湯でふきを茹でます。

細い部分は2~3分、ふきの太い部分は4~5分と、時間差でお湯から引き上げるようにすると、ふきの歯ごたえが残って美味しいですよ。

手順④ 流水にさらした後に皮と筋をとる

茹でたふきをお湯から上げて、流水で冷やしてから、皮と筋をとっていきます。

このとき流水ではなく、氷水で急冷するとさらに色よく仕上がるので、余裕のある方は氷水を用意してくださいね。

皮と筋を取るときには、太い部分を上に持ち、3センチほどぐるりと一周皮をむいた後、むいた部分をまとめて一気に下に引き下げる方法が、簡単だし気持ちいいですよ。

手順⑤ 数時間水にさらす

室温で水にさらしておきましょう。

ふきの天然毒は熱には強いですが、水に溶けやすい性質を持っているので、水にさらす時間が長ければ長いほどアクは抜けていきます。

少なくとも2時間以上は水にさらしてくださいね!

以上が、ふきの基本のアク抜き方法になります。

単純な手順ですが、最後に水にさらす時間が重要なポイントになりますので、調理に使う際には、時間に余裕をもってアク抜きを行いましょうね。

さてさて、ついでにアク抜きしたふきの保存方法についても押さえちゃいましょう。

アク抜きしたふきの保存方法

茹でてアク抜きしたふきには主に3つの保存方法があります。

常温保存

水を入れたタッパーの中にふきを浸けたまま、冷暗所で保存します。

0℃~15℃くらいの風通しがよく、直射日光が当たらない場所で3日間ほど保存が可能です。

タッパーの中の水は必ず毎日取り替えましょう。

冷蔵保存

常温保存と同じ方法で、冷蔵庫の中で保存します。3~5日間ほど保存が可能です。

この場合も、容器の中の水は毎日取り替えるようにしましょう。

冷凍保存

アク抜きしたふきの水気をキッチンペーパーなどでしっかりと取り、フリーザーパックなどに重ならないように入れて保存します。

こちらは最長で一か月間ほど保存が可能です。

それ以上になると冷凍焼けや臭い移りなどしてしまう恐れがあるので、長くても一か月で使い切りましょう。

再冷凍はできませんから、保存するとき食べやすい量に小分けにすると無駄がなくておすすめですよ。

以上が主な保存方法ですが、これに加えてふきは長期保存もできちゃいます。

水煮や塩漬け、醤油漬けなどにしたふきは、完全密閉で1年間ほど保存が可能です。ただし、容器のふたを開けた後は速やかに食べ切るようにしてくださいね!

まとめ

以上、ふきを食べ過ぎるデメリットなどについてお届けしました!

ふきは、栄養豊富な上に、独特の風味が人気の春の山菜です。

ついつい箸が進んでしまう時もあるかと思いますが、度を越してふきを食べ過ぎるのは控えた方が良さそうです。

常識的な量を食べていれば身体に有効な栄養素も、ひとたび限度を越せば身体の機能を狂わせ、胃痛や下痢、ひどい時には臓器にも悪影響を与えてしまうリスクを持っているからです。

この記事を書いていて、どんなに美味しく身体にいいと言われる食べ物にも適量というものがあることを忘れずにいたいと思いました。

そして、適切な下ごしらえをきちんと知っておくこと。

アク抜きなどの下処理は、その食材を安全に食べるためにとても大切な工程です。

食材は自然界の恵み。その恵みは、「美味しい」と同時に「安全」であることも大事な味の一つだとわたしは思います^^

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