この記事では、大きいトマトをお弁当に生のまま入れても大丈夫なのかという疑問について、詳しくお伝えしています^^
お弁当に彩りを添えてくれるトマトですが、大きいトマトをカットしてそのまま適当にお弁当の隙間に入れるのはあまり良い方法とは言えません。
カットトマトはどうしても汁気が出てしまうので、トマトだけでなく他のおかずやご飯ごと傷んでしまう原因になる可能性があるからです。
特に気温が高くなってくる季節は、食中毒の危険性がアップするので要注意です!
なので、大きいトマトをお弁当に生のまま入れることについては、季節や入れ方に大きく左右されるということになります。
記事本文では、このあたりについて詳しく解説するとともに、トマトをお弁当に入れる時の注意点やトマトの種が出にくいカットの方法などについてもまとめてみました。
お弁当にトマトを入れたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね(*・∀-)☆
大きいトマトをお弁当に生で入れる時は食中毒に注意!
お弁当に大きいトマトを生のまま入れるのが絶対ダメということではありませんが、入れる場合は涼しい季節だけにする、汁が漏れないように工夫するなど食中毒への対策が必要です。
ジメジメした梅雨や暑い夏は、食中毒を引き起こす細菌にとって活動しやすい時期と言えます。
特に黄色ブドウ球菌や腸管出血性大腸菌(O157など)は生野菜を介して食中毒を起こすことがあるので十分な注意が必要です。
黄色ブドウ球菌は手の傷から食材に付着し、加熱しても毒素を分解できないエンテロトキシンを作り出すことで知られています。
一方、腸管出血性大腸菌は動物の糞便から農業用水や肥料を介して野菜に付着することがあり、加熱により殺菌可能です。
夏場に大きなトマトを生でカットしてお弁当に入れるのはおすすめできませんが、冬場であれば適切な対策(手をしっかり洗ったり、食材をよく洗うことで細菌の付着を減らすなど)を施すことでリスクを減らすことは可能です。
ですが、ここまでしても大きいトマトをお弁当に生のまま入れるのは多少のリスクをともなうので、加熱調理したトマト料理をカップに入れてから詰めるか、どうしてもカットする必要のない「ミニトマト」を使ったほうが安心です。
例えば、トマトをカットしてキュウリやセロリと和えたサラダは、カップに入れることで他の食材に影響を与えずにお弁当に加えることができます。
これらの理由から、大きいトマトをお弁当に生のまま入れるのは正直あまりおすすめできないのですが、どうしても入れたい場合は食中毒に十分注意するようにしましょう!
次の見出しでは、お弁当にトマトを入れる場合に気を付けたいポイントについて詳しくまとめていきますね(´・∀・)ノ゚
お弁当にトマトを入れる場合に気を付けたいことまとめ!
それでは、お弁当にトマトを入れる時の注意点について、具体的に解説していきます!
トマトに関する気を付けたいポイント
気温の高い季節や時期を避ける
大きいトマトはカットする必要があるので、どうしても水分が出てきてしまいます。
ここまでお伝えした通り、そうなると気温の高い季節では食中毒の危険性が高くなってしまいます。
なので、気温の高い季節についてはトマトをお弁当に入れない方が安心です。どうしてもという場合は大きいトマトではなくミニトマトにして、お弁当の温度が上がらないよう保冷剤などを使うようにしましょう。
トマトを素手で触らない
トマトをお弁当に入れる際は、トマトに素手で触れることを避けることが重要です。
わたしたちの手は、日常生活を送る中でさまざまな物に触れることにより、多くの雑菌が付着しています。
特に、食中毒を引き起こす黄色ブドウ球菌は、手の傷口や手荒れがある部分に存在しやすいため、食材を素手で扱うと細菌を食材に移してしまう可能性があります。
このため、おかずをお弁当箱に移す際には…
など、衛生管理に注意することが大切です!
また、おにぎりを握る際にも、ラップを使用することで直接手が食材に触れるのを防ぎ、衛生的に保つことができます。
このように、トマトを始めとする食材を安全にお弁当に入れるためには、食材を扱う手の衛生状態に配慮することが食中毒防止のポイントとなります!
必ずヘタを取り除いてから入れる
トマトをお弁当に入れる際は、ヘタを取ることも忘れてはいけない大切なポイントです!
トマトのヘタ部分には細菌が付着しやすく、特に食中毒を引き起こす黄色ブドウ球菌や腸管出血性大腸菌などが潜んでいる可能性があるからです。
これらの細菌によって食中毒のリスクを避けるためにも、トマトのヘタはお弁当に入れる前に必ず取り除くようにしましょう。
さらに、トマトのヘタには「トマチン」という毒素が含まれていることも知られています。
トマチンはアルカロイド糖体と呼ばれる成分で、じゃがいもの芽に含まれるソラニンと同様の毒性を持っています。
これらの毒素を摂取することで健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、トマトのヘタは取り除き、食べる部分とは分けて処理することが重要です。
そして、トマトからヘタを取った後はヘタがあった部分を中心に流水でしっかりと洗いながし、水分をしっかり取り除いてからお弁当に入れるようにしましょう!
それ以外に気を付けたいポイント
お弁当箱を清潔に保つ
お弁当箱の容器を清潔に保つことは、食材が新鮮で安全に保たれるために非常に重要です。
一見、毎日きちんと洗っているように見えても、お弁当箱特有のかくれた部分、特にパッキンのような取り外し可能な部品が不衛生な状態で残っていると、そこから食品へと雑菌が移ってしまう可能性があります。
そのため、パッキン部分をはじめとする取り外せるすべての部分は分解して、隅々まで丁寧に洗うことが必要です。
洗浄後は、食品に直接触れることもあるため、熱湯をかけることでより高い安全性を確保することができます。
ただし、洗った後にお弁当箱を濡れた状態で放置すると、清潔にしたはずのお弁当箱に再び雑菌が繁殖する原因になりかねません。
そのため、洗浄後はしっかりと水気を拭き取り、完全に乾燥させることが大切です。
清潔な布巾で拭くことは基本ですが、さらに安全を求める場合は口に入れても安全なアルコールスプレーを使用して拭くことで、雑菌の除去効果を高めることができます。
十分冷めてから蓋をする
お弁当を作る際、食材やご飯が温かい状態ですぐに蓋をするのはNG。
なぜなら、温かい食材から上がる湯気が蓋に付着し、それが水滴となってお弁当の中に落ちることがあるからです。その結果、環境は細菌が繁殖しやすくなり、食材が傷む原因となってしまいます。
一般的に細菌は特に30~40℃の温度範囲で最も活発に増殖するとされているため、お弁当を詰めた後はしっかりと食材を冷ましてから蓋をするようにしましょう。
この一手間を加えることで、食材が傷みにくくなりより安全にお弁当を楽しむことができます!
最近が増えやすい環境を整えない
お弁当が傷む主な原因となる雑菌の増殖には、気温や湿度が深く関わっています。細菌が増殖するためには栄養分、適切な温度、そして水分が必要となるからです。
当然ながら、栄養分はお弁当そのものにたくさんあるのでどうしようもありませんね。
食中毒を引き起こす細菌の多くは、30~40℃の温度範囲で最も増殖しやすいとされています。加えて、細菌は乾燥状態よりも湿度が高いジメジメした環境で活動しやすくなるのが特徴です。
このため、特に梅雨や夏場などの高温多湿な時期には、お弁当を持ち歩く際に保冷剤を利用するか、保冷バッグを使用して温度の上昇を防ぐことが重要です。
また、移動先に冷蔵庫が利用可能な場合は、食べる時間までそこに保管しておくと、細菌の増殖を抑える上でさらに安心と言えるでしょう。
トマト以外の汁気にも注意する
弁当におかずを詰める際には、おかずから出る汁気にも気を配る必要があります。
何度もお伝えしている通り、細菌が増えやすい条件の一つに水分があり、おかずから出る汁気は細菌の繁殖にとって絶好の環境となってしまいます。
なので、トマトを代表とする水分を多く含む食材をお弁当に入れる場合は、しっかりと水分を切ることがポイントとなります。
また、おかず同士が直接触れ合わないようにするのも細菌の繁殖を抑える上で効果的です。
おかずの間に仕切りを入れたり、おかずカップを使用することで、それぞれのおかずの水分が他のおかずに移動するのを防ぐことができます。
大きいトマトをお弁当に入れる時の切り方について
ここからは、トマトをカットする時に汁気が出にくいようにするためのカット方法についてまとめていきますね!
トマトの汁気が外に出てしまうのは。種の部分が流れ出てしまうのが大きな原因です。
なので、カットする時に種が出ないやり方で切り分けるようにするのも工夫のひとつと言えるでしょう。
この切り方をすればトマトがつぶれにくくなるので、お弁当だけでなく普段のお料理に使う時のもトマトの形を維持しやすくなるメリットがありますよ♪
まず、トマトのヘタを取り除きます。トマトをよく見るとヘタの周りに少しくぼんでいる部分があるので、確認しておきましょう。
手順2:くぼにみ沿って切り分ける
先ほど確認したトマトのくぼんでいる部分を目印にしてトマトに包丁をゆっくりと入れていきましょう。
手順3:次のくぼみに刃を入れて切り分ける
そのままくぼみに沿って、一切れずつくし型に切り進めまればOKです♪
まとめて切るのではなく、くし切りのトマトを一切れずつ切り分けていくのがポイントです。
一気にカットしてしまうとくぼみと断面がずれて、ところどころ種の部分が見えてしまうことがあるので、面倒でも一切れずつくぼみに合わせて包丁を入れてくださいね!
大きいトマトをお弁当に入れたい時のおすすめレシピを紹介!
最後に、お弁当に大きいトマトを入れたい時におすすめな、加熱調理するレシピを紹介しておきますね。
わたしのおすすめは「トマトときのこのガーリック炒め」です!
トマトときのこのガーリック炒めは、シンプルながらも香り豊かな一品。ニンニクの香りが食欲をそそり、きのことトマトの旨みが口いっぱいに広がりますよ(●´艸`)
材料
作り方
トマトは一口大に切ります。水分が多いトマトの場合は、軽く塩を振って水気を出しておくと炒めやすくなります。
お弁当に入れる場合は、この時点で種の部分を取り除いて水分を減らしておいてもOKです!
手順2:きのこの準備
きのこは石づきを取り、適当な大きさにカットします。しいたけは薄切りにすると良いでしょう。
手順3:ニンニクの準備
ニンニクをみじん切りにします。
手順4:トマト以外を炒める
フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、ニンニクを炒め香りを出します。ニンニクが色づいてきたら、きのこを加えて炒めましょう。
きのこは水分が出るので、中火以上でしっかりと炒めることがポイントです^^
手順5:トマトを加える
きのこがしんなりとしてきたら、トマトを加えます。塩、黒こしょうで味を調え、トマトが崩れないように優しく混ぜながら炒め合わせれば完成です。
お好みでバジルやパセリなどのハーブを上に散らして彩りを加えても可愛いですね♪
まとめ
以上、大きいトマトをお弁当に入れる時の注意点などについてお届けしました!
カットが必要な大きいトマトは汁気が出やすいため、本来あまりお弁当には向いていない食材ですが、涼しい季節だけにしたり、トマトの水分が流れ出ないように工夫することで、お弁当に入れることも可能です。
もちろん、清潔なお弁当に入れたり、直接素手でトマトに触れないなど、食中毒に配慮しながらお弁当を作ることも非常に重要となります!
また、大きいトマトをお弁当に入れるのであれば、生ではなくできるだけ加熱調理したおかずの方が安全です。
生のままのトマトを入れたい場合は、そのまま使えるミニトマトの方が無難ですね!
ミニトマトを使う場合もヘタを取り除いてしっかり洗い、しっかりと水分を拭き取ってから入れるのをお忘れなく。
参考になれば嬉しいです^^